犬と暮らす
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【調査】愛犬の「肛門腺のお手入れ」をしている? 「していない」人たちの理由を聞いた
日頃から愛犬の肛門腺のお手入れをしている?
日頃から愛犬の肛門腺のお手入れをしない人に理由を聞いた
飼い主さんたちから寄せられた回答をいくつか紹介します。
上手にお手入れができないから
- 「何度かチャレンジしてみましたが、上手く出来ませんでした」
- 「力の入れ具合がわからない」
- 「上手くできなくて嫌がられてしまい、それからはトリマーさんにお願いしています」
トリミングや動物病院で定期的にやってもらっているから
- 「位置がよくわからないので、月一の定期検診で動物病院でお願いしています」
- 「難しいし、嫌がってやらしてくれないから…トリミングの時にやってもらいます」
- 「やり方がわからないので、月に一度のトリミングサロンでしてもらっています」
- 「月1でトリミングに行っているので、そこでお手入れしてもらってます」
- 「肛門腺が普通よりも粘性があり、細いので自宅ではできないので病院で定期的にしてもらっています」
肛門腺のお手入れの必要があると思わなかったから
- 「肛門線のお手入れというのを知らなかった」
- 「必要かどうかがわからないし、何をどうすれば良いのか知らないので何もしてないです」
- 「排泄時に出るからしなくても大丈夫と聞いたことがあるから」
- 「自然に出ている」
- 「別にしなくても大丈夫だと思うから」
- 「大型犬で絞らなくてもウンチと一緒に出てたまらないから」
- 「中型犬なのでお手入れしなくても勝手に出てるようです」
【獣医師解説】犬の肛門腺のお手入れって必要? 肛門腺しぼりのコツなどを解説
今回、犬の肛門腺のお手入れについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
肛門腺のお手入れのやり方は?
「肛門腺がたまってくると、肛門の両脇(肛門を中心として時計の4時と8時辺り)が膨らみます。もしくは、おしりを地面にこすりながら歩くようなしぐさをすることが多いです。
ちらっと見るだけではおそらくわかりませんので、しっぽを持ち上げて確認します。しっぽを真上に持ち上げると、奥まっていた肛門腺が外側に出っ張ってくるので、それをしぼります。
肛門全体を指でつまむようにこちら側にひくイメージで行うと、やりやすいと思います。分泌物が飛び出るので、ティッシュなどを当てながら行います。
ただ、しっぽが短い犬種はこの方法はとれません。トリミングサロンか動物病院にお願いしたほうが安全かと思います」
肛門腺のお手入れはしなくてもいいの?
「肛門腺に分泌液がたまらないコであれば、特にお手入れは必要ありません。自力で出せないコの場合は肛門腺に分泌液がたまりすぎてしまい、ときに化膿してしまうこともあるので、定期的にお手入れしてあげる必要があります」
肛門腺のお手入れが難しい場合は?
「トリミングサロンや動物病院でも、肛門腺のお手入れができます。飼い主さんが家でやるのが難しければ、そういったところでお願いしましょう。
上手くいかない場合、無理にやり続けるとそれもまた炎症を起こす原因になります。動物病院でやり方を教わることもできますので、一緒に練習されてもよいと思います」
お手入れが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンにお願いして対応してもらいましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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