犬と暮らす
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飼い主の不機嫌な態度やイライラは、犬に悪影響? 獣医師が解説
【調査】飼い主さんが不機嫌なときに、愛犬にも影響を与えていると思う?
【体験談】飼い主さんが不機嫌だったりカリカリしているとき、犬はどのような行動を見せる?
ケージやクレートに入ったり、飼い主さんから離れる
- 「初めはウロウロして、ケージや隅っこに隠れる」
- 「しっぽを丸めて、クレートなどに入ってしまう」
- 「気配を消して、そっと自分のケージに入っていく。別のコは『僕は無害な良いコですよ』としっぽを振ったり、そばで座ったりする」
- 「空気を読んで近づいてこなかったり、自分の寝床に静かに向かいます(笑)」
- 「私がイライラしていたりすると、愛犬は私に近づいてきません。私がそばによると、いつの間にか離れていきます」
- 「椅子の下に隠れたり、近寄らない」
- 「少し離れて、まるで自分が悪いことをしたかのようにしょぼんとしますね」
飼い主さんのそばにくる
- 「落ち着きがなくなって、くっついてきます。抱っこすると落ち着きます」
- 「必要以上に近寄りご機嫌とりをする」
- 「息子や旦那と喧嘩をして誰かが不機嫌になったりすると、悲しい声を出します。イライラしたりすると、旦那や息子、私のそばに来てピタッと寄り添います」
飼い主さんの様子をうかがう
- 「飼い主の行動を警戒して見ている」
- 「主人と喧嘩していると、どんなに横になっていても飛び起きて、オロオロして、私の顔をじっと見つめてきます」
- 「怯えた感じになる。明らかに顔色をうかがっている」
- 「こちらの様子をうかがっている」
- 「体を小さくして丸まって、人の様子をうかがっている。上目遣いで見ている」
- 「空気を読んでいる気がする」
- 「機嫌をうかがうように 『どうしたの?』という感じで、前足でこちらをチョンチョンする」
愛犬の行動や表情に変化も
- 「帰宅するといつも飛びついてくるのに、機嫌が悪いときは様子を見て、静かに寄り添う」
- 「必要以上にオシッコをする」
- 「笑顔がなくなる」
- 「愛犬もカリカリする」
- 「同じになる。機嫌が悪くなって噛みつく、無駄吠え」
- 「不安定になって、言うことを聞きにくくなる」
- 「悲しそうな目をしている」
- 「不安そうな表情になる」
- 「生唾を飲むようなしぐさをする」
- 「低い声で唸る」
- 「飼い主と同じように落ち着きがなくなり、こちらを向いて落ち着くよう、吠え始めます」
- 「家族で喧嘩すると、悪いと思った人を止めようと必死に足にまとわりついて吠える、噛みつこうとする」
【獣医師解説】飼い主さんのイライラは、愛犬に影響を与える?
実際に飼い主さんの機嫌が悪いようなときに、愛犬に何らかの影響を与えてしまうのでしょうか? いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
飼い主さんのイライラを感じとった犬が見せる変化は?
「そうですね。飼い主さんがイライラしていたりすると犬は不安や恐怖を感じたり、飼い主さんの不機嫌がうつって攻撃的になるコもいます」
「たとえば、犬が飼い主さんから離れたり遠くからそっと様子をうかがっている場合、犬自身が怒られている気持ちになっていたり、とばっちりを受けないように回避している可能性があります。
一方で、犬が飼い主さんのそばに寄ってくる場合には、不安な気持ちをどうにかしようとしていたり、飼い主さんを落ち着かせようとしている行動の可能性があります」
飼い主さんのネガティブな感情を感じやすい犬のタイプは?
「自立心の強いコよりも、常に家族の輪の中にいたり行動をともにするコのほうが、飼い主さんの精神面の影響を受けやすい傾向にあります」
愛犬が穏やかに過ごせるように、飼い主さんが意識したいことは?
「日によって飼い主さんの態度の変化が大きいと、犬も不安を感じてしまいます。犬は基本的に平穏と決まったルーティンを好み、安心を感じます。愛犬が穏やかに暮らせるように、飼い主さんはそうしたことを意識されるとよいのではないでしょうか」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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