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信頼関係がある証!? 犬が飼い主の「足元」で寝る心理|獣医師解説
飼い主さんの足元で寝るのが好きな犬は、どれほどいるのでしょうか?
【調査】愛犬が飼い主さんの足元で寝ることがある?
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん161名に「愛犬が飼い主さんの足元で寝ることがあるかどうか」アンケート調査を行ないました。
すると、飼い主さんの約8割が該当する結果に。多くの飼い主さんが、経験アリのようですね。
【体験談】どのようなときに、どんなふうに愛犬が足元で寝るの?
では実際に、犬たちはどのようなときに、どのような感じで飼い主さんの足元で寝るのでしょうか? 飼い主さんたちから寄せられた体験談を紹介します。
飼い主さんが寝るときに
- 「私がベッドに入ると足元でホリホリするので、足を広げると間で眠ります」
- 「毎晩、布団の中に入って来て、私の足を枕にして寝ている」
- 「布団を敷いて毛布を出すと、おすわりで待つ。毛布をかけると、いそいそと乗ってきて、足にはりついて寝る」
- 「毎日。はじめは寄り添うのですが、気付けば足元で寝ている。左足がお気に入りのようです」
- 「リビングのソファでちょっとゴロンとお昼寝してると、足元に来て一緒にゴロンとお昼寝する」
遊び終わったあとに
- 「いつも私の膝の上で遊んで、飽きたらそのまま足の横で、背中を付けて寝ちゃうんです。かわいい‼️」
- 「部屋で遊んでいて眠くなったら、いつの間にか足元で寝てる」
飼い主さんが何かをしている最中に
- 「本を読んでるとき」
- 「食事中」
- 「あぐらをかいてテレビを見ていたら、いつのまにかあぐらの中でまるまって寝ている」
- 「日中、用事をしている足元で足に体をピッタリくっつけて寝たり、横になっているときに足元で寝たりします」
- 「キッチンに立っているときに、足元で寝ている」
- 「仕事中、足元で寝る。夜寝るときは、足元で丸くなる」
飼い主さんに時間ができたときや、ゆっくりしているときに
- 「家族がリビングなどでテレビを観たり、のんびりしている時に気づくと、足元でゴロンと転がって寝ている。お散歩の後だったり遊んだ後だと、ヘソ天で寝ている時もある」
- 「ソファでくつろいでいるときや、うたた寝しているとき」
- 「コーヒーを飲んでくつろいでいるとき」
- 「朝晩、座椅子等でくつろいでいるとき」
- 「家事が済んでホッとしたときに、ケージから出てきて、さり気なく足元に来ます」
- 「ソファやダイニングテーブルの所で、私が動かずに座っていると、大抵足元で寝転がってる」
環境がいつもと違うときに
- 「地震の時や、雷が鳴った時などソワソワして、『大丈夫、大丈夫』と声掛けをした際、足元に来て足を枕にして眠ります」
- 「天気が悪い時は足元で寝てます」
- 「旅行先でいつもと環境が違うと足元で寝ます」
【獣医師解説】飼い主さんの足元で寝る犬の心理は?
飼い主さんの足元で寝ることが好きな犬たち。その行動から、犬のどのような心理が読み取れるのでしょうか? 今回、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
犬が飼い主さんの足元で寝る理由
飼い主さんの足元で寝たがる犬の気持ちは、さまざまでしょう。たとえば…
といった『環境』を気に入っている場合もあれば…
という『甘え』の場合もあるでしょう。
犬があえて飼い主さんの足元を選んで寝る理由は?
飼い主さんの頭や体の近くではなく、あえて足元を選ぶというのは、飼い主さんへの信頼がより厚いと考えられています。
その他に考えられる理由としては、祖先であるオオカミが安全のために体を寄せ合って寝る習慣などから、飼い主さんを守るために足元で寝ているのではないか、とも言われています。
飼い主さんの足元で寝る犬・寝ない犬に、差はある?
飼い主さんの足元で寝る犬は、飼い主さんのことを信頼しているコが多いとされていますが、犬の性格や生活習慣が寝る場所に影響する場合も。
たとえば、控えめな性格の犬は、飼い主さんから少し離れたところで寝ることがあります。そうしたコでも、飼い主さんが座ってくつろいでいるときなどには、そっと足元で寝ることも。飼い主さんに甘えたい気持ちが強いときなどに、そばにくるのでしょう。
また、「安心できる決まった寝床がある」などの環境があるのであれば、飼い主さんのそばで寝ることはないのかもしれません。
「愛犬に足元で寝てもらいたい」 飼い主さんができる心がけは?
愛犬に足元で寝てもらいたいと思ったら、まずは「飼い主さんのそばにいれば安心できる」「飼い主さんといると嬉しい」と愛犬に思ってもらえるように、しっかりと信頼関係を築いていくようにしましょう。
具体的には、下記のようなことです。
①愛犬と遊んであげよう
散歩や遊びなど、飼い主さんと一緒に楽しく過ごす時間を十分にとると、犬は喜んでくれると思います。
愛犬に何か指示をするときには、短くはっきりした言葉を使ってあげると理解しやすく、犬も安心して従うことができるでしょう。
②愛犬が怖がっているようなシーンでは、冷静に対応しよう
たとえば、愛犬が怖がっていたり、苦手な物を目の前にしているような場面もあるでしょう。そのとき、飼い主さんは大きな声を出したりせずに冷静に対応することで、愛犬を安心させてあげることができます。
③愛犬ができたことを、たくさん褒めてあげよう
愛犬のことを普段から褒めてあげることも大切です。「ゴハンを残さずに食べた」「静かに座っていられた」「元気よくお散歩ができた」などの行動を褒めて、毎日の褒める回数も増やしてあげましょう。
愛犬を褒めるときにも、短い言葉やおやつなどを使ってわかりやすく伝えると、より一層嬉しく感じてくれるはずです。
犬がこのような経験をすることで、飼い主さんへの信頼へとつながります。飼い主さんは、ぜひ心がけてみてくださいね。
いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬が飼い主さんの足元で寝ることに関するアンケートvol.01
』
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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