湿気の多くなる梅雨どきは、室内の犬のニオイを感じやすくなることも。犬と暮らす中で、ニオイ対策としてどんなことに気をつければよいのでしょうか。
「犬のニオイ対策と掃除・洗濯のコツ」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
犬の皮脂や唾液は「犬臭さ」の発生源
犬種や個体によって差はありますが、犬の体は皮脂を多く分泌します。この皮脂が酸化すると犬臭さを感じやすいです。
このほかにも犬の被毛につく汚れや唾液などもニオイの元となります。
梅雨や夏に感じる「犬のニオイ」の原因
犬と暮らすご家庭では、梅雨どきや夏になると犬のニオイがより気になることがあるかもしれません。
雨上がりや湿度が高くなる日は、犬の体や毛に汚れがつきやすくなり、雑菌なども増えやすく、犬の皮膚も蒸れやすいです。
このため、皮膚上の細菌が増えて体臭が普段より強くなったり、皮膚病になってしまっていたりするとニオイの原因になります。
また、気温や湿度が上がることで、人の嗅覚がニオイを感知しやすくなるともいえるでしょう。
室内で犬のニオイがつきやすい場所は寝床
室内で犬のニオイがつきやすいのは、ベッドなどの寝床や犬が一番長く過ごす場所です。ご家庭によっては、ソファやマットなど、犬のお気に入りの場所が汚れやすくなります。
また、トイレ周りなどもニオイがつきやすいです。
ニオイ対策に役立つ、犬にやさしい掃除や洗濯のコツ
ではここからは、犬のニオイ対策に役立つ、犬の体に優しい掃除や洗濯のコツをご紹介します。
①こまめな洗濯と天日干し
洗濯可能なものはこまめに洗濯をして清潔を保ちましょう。通常の洗濯用洗剤でも問題はありませんが、ペット用や赤ちゃん用の洗剤を使うとより安心です。
また、洗濯後は、天日干しをしてしっかりと乾かしましょう。抜け毛などをこまめに取り除くことも大切です。
②洗濯できないものにはカバーをかけて使用
ソファやマットなど洗濯が難しいものには、タオルなどの洗いやすいカバーをかけておくとよいでしょう。また、可能な材質であればスチームをかけると消臭・殺菌効果も得られるのでおすすめです。
③犬の皮脂にはアルカリ電解水が効果的
フローリングやハウス、ケージなどについた犬の皮脂は、アルカリ電解水で拭くのもおすすめです。合成洗剤を使用しなくても皮脂汚れを落とすことができ、犬にも安心です。
④犬のトイレを清潔に
犬のトイレ周りは、ペット用の除菌・消臭スプレーを吹きかけてキッチンペーパーなどできれいに拭きとりましょう。毎回こまめに拭けば臭いにくいです。
愛犬のケアもニオイ対策のポイント
犬の皮脂と毛についた汚れはニオイの元になります。ニオイが気になる時期は、普段よりもシャンプーの頻度を増やしたり(やりすぎには注意)、ブラッシングをこまめにするなど、犬の体を清潔に保つこともポイントです。
これからの季節、掃除や洗濯のコツを参考にしてみてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください