犬と暮らす
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散歩中に草むらで遭遇することも…犬がヘビに噛まれたときの症状と対処法
犬と散歩すると、外でいろんな動物に出くわすことがありますよね。害がないものであればいいですが、なかには襲われたら命に危険が及ぶものもあります。
この記事では、「犬のお散歩中に出くわすことのあるヘビ」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話を聞きました。
ヘビに噛まれたらどのような症状が出るのか、どんな対処をすべきなのか…くわしく解説してもらいました。
この記事では、「犬のお散歩中に出くわすことのあるヘビ」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話を聞きました。
ヘビに噛まれたらどのような症状が出るのか、どんな対処をすべきなのか…くわしく解説してもらいました。
犬がヘビに噛まれたときの症状
ーー犬がヘビなどの動物に噛まれてしまったとき、どのような症状が出ますか?
山口先生
「ヘビは草むらなどに潜んでいることが多いため、散歩中に草むらに鼻先を突っ込んで顔を噛まれるケースや、気づかず踏んでしまい脚を噛まれるケースが目立ちます。
たとえば…
「ヘビは草むらなどに潜んでいることが多いため、散歩中に草むらに鼻先を突っ込んで顔を噛まれるケースや、気づかず踏んでしまい脚を噛まれるケースが目立ちます。
たとえば…
- 突然キャンと鳴いた後に片足を挙げている
- 顔が腫れ上がっている
などの状況であれば、ヘビに噛まれた可能性があります。一般的な症状として、噛まれた部位の強い痛み・腫れが見られます。かなり広範囲が腫れ上がることもありますね」
ーー草むらに入るのが好きな犬も多いですよね。じつはそんな危険が潜んでいたとは。ヘビに噛まれた場合、なにが危険なのでしょうか?
山口先生
「日本で見られる毒ヘビには、『ハブ』『ニホンマムシ(マムシ)』『ヤマカガシ』が挙げられます。いずれも『出血毒(血液毒)』を持っています。
噛まれたときにこの毒が体内に入り、血液が壊され、皮下出血や貧血を起こすことがあります。噛まれたときに入る毒の量・噛まれた部位・犬の身体のサイズにより症状の出方が異なるようです。
犬や猫は人よりもヘビ毒に強いと考えられていますが、重症例やまれに死亡例もあるため注意が必要です」
「日本で見られる毒ヘビには、『ハブ』『ニホンマムシ(マムシ)』『ヤマカガシ』が挙げられます。いずれも『出血毒(血液毒)』を持っています。
噛まれたときにこの毒が体内に入り、血液が壊され、皮下出血や貧血を起こすことがあります。噛まれたときに入る毒の量・噛まれた部位・犬の身体のサイズにより症状の出方が異なるようです。
犬や猫は人よりもヘビ毒に強いと考えられていますが、重症例やまれに死亡例もあるため注意が必要です」
ーー命を落としてしまう危険性もあるのですね。毒ヘビが出没する地域で外飼いをしている場合や、散歩で草むらや山などに行ったとき、飼い主さんは十分に注意してあげなければいけませんね。
犬がヘビに噛まれてしまったときの対処法
ーーもし犬がヘビなどの動物に噛まれてしまった場合、飼い主さんはどのような対処法をするべきでしょうか?
山口先生
「なるべく安静にさせながら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。安静にする理由は、活動して心拍数をあげてしまうと、毒のまわりが早くなってしまうからです。
噛まれたところに強い痛みも感じているので、歩かせずに車やカートなどで病院に運んであげてください」
「なるべく安静にさせながら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。安静にする理由は、活動して心拍数をあげてしまうと、毒のまわりが早くなってしまうからです。
噛まれたところに強い痛みも感じているので、歩かせずに車やカートなどで病院に運んであげてください」
ヘビ以外にもいる! 犬にとって危険な動物とは
ーーヘビのほかに、犬にとって危険な動物にはどのようなものが挙げられますか?
山口先生
「散歩中などに二ホンヒキガエルやイモリなどに出くわすこともあると思いますが、注意が必要です。
二ホンヒキガエルは強力な毒をもつカエルです。耳の後ろから出す毒に触れると皮膚炎を起こし、食べてしまうと激しい嘔吐や下痢、痙攣などを引き起こすことがあり非常に危険です。
イモリにも毒をもつものがありますので、絶対に口にさせないように気をつけましょう」
「散歩中などに二ホンヒキガエルやイモリなどに出くわすこともあると思いますが、注意が必要です。
二ホンヒキガエルは強力な毒をもつカエルです。耳の後ろから出す毒に触れると皮膚炎を起こし、食べてしまうと激しい嘔吐や下痢、痙攣などを引き起こすことがあり非常に危険です。
イモリにも毒をもつものがありますので、絶対に口にさせないように気をつけましょう」
ーーたまに「愛犬がカエルを食べてしまった、咥えてしまった」などのSNS投稿を見かけますが、じつはすごく危険なことなのですね。
犬が危険な動物に襲われないようにするために
ーー危険な動物に愛犬が襲われないよう、飼い主さんが心がけたいことを教えてください。
山口先生
「へビは、木の根元や岩のすき間などの潜んでいることがあります。また、草むらや田んぼの近くなどはヘビが比較的好む場所です。
こういったところでの犬の散歩は控えたり、なるべく草が刈られていて足元の状況が確認しやすいところを散歩させるなどしましょう」
「へビは、木の根元や岩のすき間などの潜んでいることがあります。また、草むらや田んぼの近くなどはヘビが比較的好む場所です。
こういったところでの犬の散歩は控えたり、なるべく草が刈られていて足元の状況が確認しやすいところを散歩させるなどしましょう」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
文/sorami
編集/いぬのきもちWeb編集室
文/sorami
編集/いぬのきもちWeb編集室
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