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【いぬのきもち】犬のシャンプーのコツ、注意点を獣医師監修で解説!
愛犬のシャンプー、自宅で行うのはなかなか難しいですよね。でも皮脂汚れをそのままにしておくと、皮膚トラブルやニオイの原因にも。人と同様、犬もなるべく「地肌」を意識したシャンプーをしてあげたいもの。そんなシャンプーの方法やコツ、注意点をご紹介します。
石田 陽子 先生
石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長
麻布大学獣医学部獣医学科卒業
●経歴:ぬのかわ犬猫病院本院副院長/ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 など
●資格:獣医師
●所属:日本小動物歯科研究会/比較歯科学研究会/日本獣医動物行動研究会
シャンプーの必要性
シャンプーの頻度
シャンプーのやり方
用意するもの
前日にブラッシングをしておく
犬が嫌がらないシャンプーのコツと注意点
・汚れを落としやすくするために下洗いをする
薄めたシャンプー液を作り、泡を犬の体全体にのせます。犬の地肌に泡と水分をよくなじませて、ぬるま湯でさっと流します。体を濡らす際は、犬を怖がらせないよう、シャワーヘッドを体に密着させて、背中から濡らしましょう。
・本洗いのときは、背中から洗い、顔は最後に
シャンプー液の泡を両手にたっぷりつけ、背中→胸→お腹→お尻→内股→後ろ足→前足の順に洗います。指の腹を使い、泡で包むように地肌を軽くマッサージしながら少しずつ洗い進めましょう。犬が嫌がりやすい顔は最後にし。その際は、あごをあげて鼻や眼に水が入らないよう注意しながら行って。
シャワーの水圧を弱め、シャワーヘッドを犬の体に密着させて顔周りからすすぎましょう。胴体は、シャワーヘッドを持っていないほうの手で、お湯をためながらよくすすぎます。シャンプーの成分が地肌に残っていると肌トラブルの原因になるので、すすげたと思ってからもう一度すすぐくらい丁寧に行って。
水気をしっかり切ると、タオルとドライヤーの時間が短縮され、犬のストレス軽減に。すすぎ終わったら両手で犬の体をはさみ、背中から足元まで毛の流れに沿って手を滑らせます。水を押し出すように1~2回水を切って。また、犬の耳の穴に軽く息を吹きかけ、犬をブルブルさせて、自ら水切りさせてもいいでしょう。
タオルを犬の体に押し当てて、水分をタオルで吸い取る要領で繰り返し行って。タオルで押さえても水がつかなくなるまで行うのがポイントです。
温風と冷風を2~3秒ごとに切り替え、ぬるい風が常に出ている状態で乾かしましょう。ただし、皮膚病の犬は、冷風のみのほうがいい場合も。念のため、獣医師に相談するといいでしょう。
人間用のシャンプーの利用
シャンプーの適切な温度
シャンプーを嫌がるときは
「いぬのきもち」2015年7月号『夏のシャンプーは地肌洗いがカギ!』
監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)
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