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【いぬのきもち】犬のシャンプーのコツ、注意点を獣医師監修で解説!

愛犬のシャンプー、自宅で行うのはなかなか難しいですよね。でも皮脂汚れをそのままにしておくと、皮膚トラブルやニオイの原因にも。人と同様、犬もなるべく「地肌」を意識したシャンプーをしてあげたいもの。そんなシャンプーの方法やコツ、注意点をご紹介します。

シャンプーの必要性

犬の地肌の表面に皮膚の老廃物や皮脂が残ったままだと、皮膚の生まれ変わりがスムーズに行われず、皮膚病やニオイの原因に。余分な汚れを取り除き、皮膚を清潔に保つことが皮膚病予防にもなるため、犬にシャンプーは必要なのです。

シャンプーの頻度

犬のシャンプーの頻度は、皮膚の生まれ変わりに合せて、3〜4週間に1回は行うのが理想的。夏場などベタつきやすい暑い季節は、2週間に1回行うとより清潔に保てるでしょう。ただし、犬の年齢、肌タイプ、体質などにより、適したシャンプー頻度には個体差があります。愛犬のシャンプーの頻度については、一度獣医師に相談するといいでしょう。

シャンプーのやり方

用意するもの

シャンプーに必要なものを用意しておきましょう。用意するものは、犬用シャンプー&リンス、ブラシ(長毛はスリッカーブラシ、短毛はラバーブラシ)、コーム(仕上げ用)、スポンジタオル、マイクロファイバータオル、泡立て用ボウル、泡立てネット、ドライヤー。

前日にブラッシングをしておく

スムーズなシャンプーのために、前日までに全身をざっとブラッシングしておきましょう。毛玉やもつれはやさしくほぐしながら、全身の抜け毛を取り除いて。また、日ごろからシャンプーをする浴室などでおやつを与え、犬に「イイコトがある場所」と印象づけておくといいでしょう。

犬が嫌がらないシャンプーのコツと注意点

犬のシャンプーは、「下洗い」「本洗い」「すすぎ」「リンス」「タオルドライ」「ドライヤーで乾かす」の順序で行います。シャンプーの際は、以下の事柄に気を付けて行いましょう。

・汚れを落としやすくするために下洗いをする
薄めたシャンプー液を作り、泡を犬の体全体にのせます。犬の地肌に泡と水分をよくなじませて、ぬるま湯でさっと流します。体を濡らす際は、犬を怖がらせないよう、シャワーヘッドを体に密着させて、背中から濡らしましょう。

・本洗いのときは、背中から洗い、顔は最後に
シャンプー液の泡を両手にたっぷりつけ、背中→胸→お腹→お尻→内股→後ろ足→前足の順に洗います。指の腹を使い、泡で包むように地肌を軽くマッサージしながら少しずつ洗い進めましょう。犬が嫌がりやすい顔は最後にし。その際は、あごをあげて鼻や眼に水が入らないよう注意しながら行って。
・すすぎは顔周りから。手を受け皿に“溜めすすぎ”を
シャワーの水圧を弱め、シャワーヘッドを犬の体に密着させて顔周りからすすぎましょう。胴体は、シャワーヘッドを持っていないほうの手で、お湯をためながらよくすすぎます。シャンプーの成分が地肌に残っていると肌トラブルの原因になるので、すすげたと思ってからもう一度すすぐくらい丁寧に行って。
・タオルドライの前にしっかり水切りを
水気をしっかり切ると、タオルとドライヤーの時間が短縮され、犬のストレス軽減に。すすぎ終わったら両手で犬の体をはさみ、背中から足元まで毛の流れに沿って手を滑らせます。水を押し出すように1~2回水を切って。また、犬の耳の穴に軽く息を吹きかけ、犬をブルブルさせて、自ら水切りさせてもいいでしょう。
・タオルドライは犬の体をこすらず、押さえるようにして
タオルを犬の体に押し当てて、水分をタオルで吸い取る要領で繰り返し行って。タオルで押さえても水がつかなくなるまで行うのがポイントです。
・ドライヤーは温風と冷風を切り替えながら乾かして
温風と冷風を2~3秒ごとに切り替え、ぬるい風が常に出ている状態で乾かしましょう。ただし、皮膚病の犬は、冷風のみのほうがいい場合も。念のため、獣医師に相談するといいでしょう。

人間用のシャンプーの利用

人用シャンプーは成分が犬には強過ぎるので、必ず犬用を使用しましょう。犬用シャンプー剤は、低刺激で高保湿のものがおすすめです。

シャンプーの適切な温度

シャンプーするときのお湯の温度は、熱すぎたり冷たすぎたりしないよう35~38度のぬるま湯で行いましょう。

シャンプーを嫌がるときは

犬がシャンプーを嫌がるのは、水や音への恐怖心と長時間の拘束がストレスだから。できるだけ犬の恐怖心のもとを取り除き、できる限り手早く行うことが、嫌がらせないコツです。たとえば、シャワーの音や水圧を怖がる場合は、桶や洗面器などに犬を入れて、ぬるま湯をすくいながら体にかけるようにして。ドライヤーの風や音を怖がる犬の場合は、犬が引っ張っても動かないような重いイスやテーブルの脚にリードでつなぐなどして、素早く乾かすといいでしょう。
参考/「いぬのきもち」2012年10月号『脱ストレス!シャンプー&ドライ』
   「いぬのきもち」2015年7月号『夏のシャンプーは地肌洗いがカギ!』
監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)
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