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犬を叱ってはいけない理由 ほかの「とんでも行動」をする可能性が!?

まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より
愛犬がイタズラやそそうをしたとき、飼い主さんのなかには思わず「コラッ!」「ダメでしょ!」と叱る人もいるかもしれませんね。

しかし、叱る行為は犬にとってよいことではないのです。その理由を、くわしく解説します!

愛犬を叱ると、ほかの「望ましくない行動」をする可能性が……

まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より
犬が苦痛だと感じる刺激(できごとや状況など)を、行動分析学では「嫌悪刺激」といいます。嫌悪刺激には、「その直前に起きた行動を減少させる」という機能があります。

犬の望ましくない行動に対して、「叱る」という選択をするのは、この機能を利用したいからでしょう。しかし、嫌悪刺激にはまた「その刺激から逃避する行動や回避する行動を増加させる」という機能もあるのです。

飼い主さんの出す「ダメ!」という大声がその犬にとって嫌悪刺激であれば、その「ダメ!」を予測させるものから逃避・回避するーーつまり、ほかの望ましくない行動を生む可能性があるのです。

「叱る」ではなく、大切なのは環境管理とトレーニング!

私たちにとって、愛犬の「望ましくない行動」をなくすために重要なのは、行動が引き起こされる「先行事象」を見直すこと。

たとえば……

・そそうをしないように、排泄の時間を見計らってトイレに連れて行く
・ゴミ箱をひっくり返す犬の場合なら、フタつきのゴミ箱にする


などです。

「望ましくない行動」を犬にさせない環境を管理し、「望ましい行動」をトレーニングすることが重要になります。

犬は「反省していない」のではなく、「望ましい行動を教えられていない」「望ましい行動が強化されていない」だけなのです。
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より
以上のことを踏まえて、愛犬と接するようにしてみてください。よりよい「しつけ」ができるといいですね!


出典/「いぬのきもち」2016年11月号『理論的な解説で、なるほど納得! 犬のしつけを科学する』
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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