甘噛みの原因とは?
1. 歯の生え変わり
甘噛みをする犬のほとんどが子犬の時期です。犬の歯は、3週齢から6〜8ヶ月齢頃までの間に乳歯から永久歯に生え変わります。そのため、歯が生えてくるときにかゆくなると甘噛みをしてしまいます。この場合の甘噛みは、成長の過程で仕方のないことなので、怒らずにおもちゃなどを与えて、かゆみを和らげてあげましょう。
ほとんどの飼い主さんが愛犬の歯の生え変わりに気付かない事が多いようです。歯の生え変わり時期は、こまめにチェックする様にしてあげてくださいね。
2.じゃれている
人間と遊ぶことが大好きな犬は比較的多く、じゃれているのと遊びとの延長で甘噛みをしてくることがあります。犬同士でじゃれ合っていると相手に噛まれて痛いと感じることで、噛む加減を覚えていきますが、相手が人間の場合は噛まれることがないため、噛む加減が分からず甘噛みを続けてしまうことがあるのです。 甘噛みは、子犬のうちにしつけておかないと成犬になっても直らず、甘噛み癖の原因になってしまう場合があります。
3.ストレス
私たち人間がストレスが溜まってイライラするのと同じで、犬にもストレスは溜まります。ストレスを感じている犬は、発散するために噛んだり、吠えたりすることが多くなると言われています。 例えば、散歩をあまりさせてもらえなかったり、長い時間留守番をさせられ寂しい思いをしたり、あまり遊んでもらえなかったりと、さまざまな理由でストレスが溜まり、物を噛んだりしてストレスを発散させていると考えられます。
このときに怒ってしまうとかえってストレスを与えてしまうことがあるので、怒らずにまずは何が原因でストレスが溜まっているのかを考えてみてください。ストレスが解消されないと甘噛みはなかなか治りません。怒ったりするのではなく、ストレスを解消させてあげることを考えてあげてくださいね。
甘噛み直し①噛ませない環境をつくる
愛犬が噛んでしまう場所には、苦みスプレーなどをかけておくといいでしょう。苦みスプレーを振りかけることで、愛犬が噛んだときに「これを噛むと嫌な味がする」と覚えるため、次第に噛まなくなっていきます。
また、噛んで欲しくないものは愛犬の見えるところには置かず、しまっておくようにしましょう。噛まれたら困るものは、一切噛ませないようにして、噛む習慣をつけさせないことが大切です。愛犬に行かれたら困る場所にはゲートなどを置くといいですよ。
甘噛み直し②噛んでいいものだけを与える
甘噛み直しには、噛んでいいものを愛犬に与えて、思う存分噛ませてあげることもとても重要です。ひたすらガジガジ噛めるものと、追いかけたり引っ張ったりして噛めるものをそれぞれ与えましょう。
ガジガジ噛めるおもちゃ
・ガム
・アキレス
・ウッドトイ
追いかけたり引っ張ったりして噛めるおもちゃ
・ボア製のぬいぐるみ、おもちゃ
・ロープトイ
犬の甘噛みには、さまざまな理由があるので、飼い主さんが一方的に甘噛みをやめさせようとするのではなく、ストレスを感じていないかなど愛犬の様子も見ながらトレーニングしてみてくださいね。
出典/「いぬのきもち」2017年5月号『あま噛み直し&引っ張りっこ遊び』
文/maitaro
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。