「犬が好きなのに、犬が逃げていってしまう。」そんな経験をした人もいるかもしれません。犬から嫌われる人にはいくつかの共通点があるようです。
「犬に嫌われる人の特徴」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
犬から嫌われやすい人には理由がある
犬にもそれぞれ個性があります。どれだけ犬好きな人でも、その犬のことを理解していないと接し方によっては犬に嫌われてしまうことがあります。
犬はみんなフレンドリーではない
犬はどのコもみんなフレンドリーというわけではありません。
例えば「犬は体に触れられることが好き」だと思っている人もいますが、体を触られることが好きではない犬に対して体に触れようとすると、その瞬間に犬に嫌がられてしまいます。中には、不安や恐怖から噛もうとするコもいるでしょう。
犬の期待に応えてくれない人は嫌われる
他にも、アクティブな犬に対して無反応であったり無視をされると、犬にとっては嫌いというよりは「つまらない人」になってしまい、犬があまり近づかなくなってしまうでしょう。
犬が嫌いな人に見せる仕草
犬が「この人嫌だな」「苦手だな」「怖いな」と感じている場合は、しっぽが下がっていたり、近づこうとすると後ずさりしたり、毛が逆立つ、震える、唸る、威嚇して吠える、表情がこわばるなどの様子がみられます。
その他にもストレスサインとして、眠そうにあくびをする、地面のニオイをクンクンと嗅ぎ回る、体をポリポリと掻く、ペロペロと舌なめずりをするといった様子もその場の状況を嫌がっている可能性があります。
犬に嫌われる人の傾向
次に、犬に嫌われてしまう人に多い行動や接し方の傾向についてみていきましょう。
①声が低い
犬は基本的にトーンの低い声を怖がる傾向にあります。このため、女性や子どもよりも男性を怖がる傾向にあります。
②威圧感がある
犬に対して大きな声を出したり威圧的な態度を取ったり、犬が恐怖を感じる行動をする人は嫌われやすいです。
③構いすぎる
反対に、しつこく構いすぎるのも犬にとって迷惑なこともあるでしょう。寝ているときに起こされる、嫌がっているのに無理に体に触ろうとする人は犬に嫌われてしまいます。
④強いニオイがする
犬は嗅覚に優れた動物なので香水や柔軟剤などの強いニオイを嫌がります。
犬から好かれる人とは?
犬に嫌われないためには、まず威圧的な態度はとらないことが一番です。犬好きな人は犬とコミュニケーションをとるのが上手なので、犬の喜ばせ方の引き出しをたくさん知っています。このため犬が飽きることがなく、犬に好かれているのです。
犬の習性を理解して犬の気持ちを考え、ゆっくりした動作で動いたり、落ち着いて話すなど、急に距離感を縮めようと焦らずに一緒に楽しい生活を送れるようにしていきたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください