犬と暮らす
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出待ち犬は忠犬なの?飼い主さんを出待ちする犬の気持ちについて
飼い主さんがお風呂から出たときやトイレを出たときに、ドアのそばで待ち構えている「出待ち犬」。このときの愛犬はどのような気持ちなのでしょうか? いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に、出待ち犬の気持ちについてお話を伺いました。
出待ち犬の心理とは?
――飼い主さんがお風呂やトイレに入っているときに、ドアの外で待ち構えている愛犬がいます。飼い主さんからすると、じっと待っていて愛おしく感じることもあれば、プレッシャーのようで気が休まらないように感じることもあるかもしれません。犬はどのような心理で出待ちをするのでしょうか?
岡本先生:
「『飼い主さんが何しているのかな?』と気になる、もしくは自分では入れない場所なので『何があるのかな?』と気になっている気持ちの場合が多いでしょう。また、飼い主さんから離れたくない気持ちで追いかけていき、そこで待っていることもあります」
出待ち犬になりやすい性格は?
――健気に待っている姿は、あの有名な”犬ハチ公”のようにも見えますが、飼い主さんのことを出待ちしやすい犬の特徴はありますか?
岡本先生:
「自分が入れない場所のことも気になる好奇心の強いコや、ふだんから飼い主さんとなるべく同じ空間にいたい甘えん坊なコに多いかと思います」
出待ち犬への対応はどうしたらいい?
――出待ちしていた犬への対応はどのようにするのがよいですか?
岡本先生:
「軽く撫でたり、『お待たせ』と声をかけたりするくらいの対応がいいかと思います。あまり過剰に褒めすぎると依存につながることもありますので気をつけてください。現在、お留守番が不安なくおりこうにできていれば、依存になっている可能性は低いかと思います」
――待っていた犬が喜んで飛びついてくる場合はやめさせた方がよいですか?
岡本先生:
「飛びつくのは愛情表現でもあります。日常生活で飛びつかれて困っていたり、危険なことがありそうだったりしなければやめさせなくても大丈夫です」
――ありがとうございました。
健気にじっと待っている「出待ち犬」。かわいい顔で出迎えてくれるとキュンとしますよね。好奇心や甘えたい気持ちで待っていてくれていると思うと、愛おしさが増しますが、普段の様子も見ながら対応してあげたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/仲田陽子
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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