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犬がマダニに咬まれたら無理に取るのはNG! マダニがついたときの対処法
公園などの芝生や草むらの雑草がぐんぐん伸びる季節になりました。そこで心配なのが犬の体につく「マダニ」の問題です。
犬の体を吸血しているマダニを見つけても、すぐに引っ張って取ってはいけないといわれるのはなぜでしょうか?
「マダニに咬まれた際の対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
「マダニ」は身近な場所に潜んでいる
マダニは、草むらや山林、公園の植え込み、ヤブなど、私たちの身近な場所に生息していて、お散歩やドッグラン、キャンプなどで芝生や草むら、茂みに入る機会が多いと犬の体につく可能性も高くなります。
犬が「マダニ」に咬まれると病気のリスクがある
犬の体にマダニが寄生し、吸血されていても痛みや痒みなどは感じにくいとされていますが、問題はマダニが媒介する病原体によって、さまざまな病気にかかるリスクがあることです。
例えば、
- 犬バベシア症
- ライム病
- Q熱
- エールリヒア症
などの原因となる病原体を保有したマダニに吸血されると、こういった病気に感染する恐れがあります。
吸血している「マダニ」を見つけても無理に取るのはNG
マダニは吸血をする際に皮膚にしっかりと口器を固定するため、吸血中に無理に引き離そうとするとマダニの口の部分がとれて皮膚に残ってしまい、化膿することがあります。
「吸血しているマダニを見つけても無理に取ろうとしてはダメ」といわれるのはこのためです。
犬の体に「マダニ」を発見、正しい対処方法は?
犬の体にマダニを見つけた場合、マダニが被毛についているだけの状態であれば優しく払って落とします。
しかし、すでに皮膚に咬みつき吸血している場合には、マダニを触らずに早めに動物病院を受診するようにしましょう。
マダニの予防をすることが一番
マダニの予防対策として定期的に駆除薬を投与していれば、多くの場合48時間以内にマダニが犬の体から駆除されます。
しかし、マダニに咬まれた部分が炎症を起こす場合もあるので、駆除できたとしても動物病院で一度診察してもらうことをおすすめします。
マダニが犬の体についていて、慌てて取ろうとしたら頭が残ってしまうというケースも考えられます。
愛犬の体についたマダニを早く取ってあげようと思うかもしれませんが、無理に引っ張って取らないようにしましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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