「愛犬がウンチをするときに、こっちをチラチラ見てくる」こんな経験はありませんか? 「ウンチ中に飼い主を見つめてくる犬の謎行動」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に話を聞きました。
ウンチ中に飼い主を見つめる犬がいる
「愛犬のウンチ中に感じる視線」は、目線を合わせてよいものか、見ないようにした方がよいのか迷ってしまうものですよね。
中には、ウンチをする格好のまま、顔だけ飼い主さんの方に向けた不思議な格好で「ジーッ」 と見つめてくるというコもいるようです。
犬がウンチ中に飼い主をチラチラと見る心理4つ
ウンチ中に飼い主のことをチラチラと見つめてくる犬の行動にはいくつかの心理が考えられます。
①「ウンチ上手にできたよ! ご褒美ください! 」
愛犬のトイレトレーニングでご褒美としておやつを与えたりたくさんほめていた場合、成犬になってからもその名残から、犬がウンチをした後にご褒美をもらうことを期待して飼い主をじっと見つめている可能性があります。
②「トイレはここで合ってるよね? 」
排便を失敗してしまったときに叱られた経験がある場合、その記憶から飼い主にトイレの場所が合っているかどうかを確認している可能性があります。
③「今トイレ中だからこっちを見ないでね」
排泄中はどうしても無防備な状態になっているため、周囲の様子を気にするコやトイレ中の様子を見られたくないコもいます。こういった心理がある犬の場合、飼い主さんと目が合うとすぐにそらしたり、不安そうな表情をしていることが多いかと思います。
④「ウンチが上手にできなかった。どうしよう。」
軟便や下痢をしていたりトイレを失敗したときなどに、犬が悲しそうな顔で見つめてくることもあります。
これは、失敗したことを怒られるかもしれないという不安やお腹の痛みや体調不良があれば、ストレスを感じている可能性があります。
犬が飼い主を見つめる行動は信頼関係がある証
基本的に犬が飼い主を見つめるという行動は、信頼関係がある証でもあります。しつけを行いアイコンタクトを覚えた犬は、日頃から飼い主さんを見つめる習慣があるはずです。
飼い主のことを見つめることができない犬は信頼関係が築けていなかったり、まだアイコンタクトを覚えていない場合などが考えられます。
また、犬は相手に対して敵意がないことを目をそらす仕草で表していることがあります。
犬がトイレ中に見つめてきたときの対応
トイレ中の様子を人に見られることが苦手な犬に対しては、安心して排泄させるためにもできるだけ見ないように配慮してあげましょう。
排泄時に飼い主を見つめて知らせることを習慣にしている犬の場合は、そっと見守ってあげると健康チェックがしやすいです。
愛犬のウンチ中の視線が気になる方は参考にしてみてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください