健康食材が害に?犬の健康を守ることが重要!
ヘルシーで栄養価が高いと、健康食材が流行しています。近年では、オイルやハーブ、シード類が話題となりました。美味しく食べる組み合わせやレシピなども、各種メディアでよく取り上げられています。一般的なスーパーなどにも徐々に陳列されるようになったことで、商品を手に取ることもあるでしょう。しかし、それはあくまで人間の身体の話で、全ての動物の健康維持に役立つものではありません。
今回は、人間にとっては健康食材だとしても、犬にとっては害になることがある食材をご紹介します。アレルギーを起こしてしまう危険性もあるので、食べ物に関する知識を深めておきましょう。
ダイエットを期待?シード類はNG!
ダイエットに関心を持っている方は「バジルシード」という言葉を聞いたことがあるかと思います。バジルシードとは、水に触れると膨らむ性質があることから「お腹の中に入れると膨らみ、満腹感を得られやすい」と食事の量を制限でき、ダイエットにつながる効果があると期待されている食材です。また、不溶性食物繊維やα―リノレン酸、必須脂肪酸が含まれていることから、栄養価も高いといわれています。
愛犬の中には、獣医師からダイエットを進められている犬もいるでしょう。ダイエットフードは高額なものが多く「私が食べているバジルシードで、愛犬も一緒にダイエット!」と考えてしまう気持ちも分かります。しかし、犬に同じ効果が期待できるどうかは、まだ判明していないことが多いのが事実です。バジルシードを始め、キヌアやヘンプシード、チアシードといったスーパーフードは、安易なダイエットフードとして愛犬に与えるのは控えましょう。
オイル類はOK?NG?
オイル類は、様々な効果が期待されている食材です。たとえば、「エゴマイル」は人の体内でDHAやEPAに変化するα―リノレン酸が豊富に含まれており、人には認知症予防効果が期待できると話題になりました。また、グレープシードオイルやココナッツオイルも、美肌効果やダイエット効果を期待できると話題になっている食材です。しかし、多くのオイル類は脂質やカロリーが高く、犬の肝臓に負担をかけることもあります。オイル類も、犬の健康効果が分かっていない状態で与えるのは控えてください。
犬への効果が立証されていない段階ではNG!
人間には健康効果や美肌効果、ダイエット効果が期待できる話題の食材ですが、食品としての歴史が浅いものもたくさんあります。今後トラブルが出てくる可能性も十分に視野に入れ、愛犬に与える食べ物は必ず吟味するようにしてくださいね。
出典/「いぬのきもち」17年2月号『イマドキ健康食材 犬に与えてOK?NG?』(監修:高円寺アニマルクリニック 院長 高崎一哉先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。