ワンちゃんがしっぽを追いかける理由って?
ワンちゃんを含め、しっぽの動きに心理状態や体調があらわれる動物は、たくさんいます。たとえば、ワンちゃんがしっぽを大きく振っているときは、興奮や喜びを示している状態だと知られているかと思います。では、ワンちゃんが自分のしっぽを追いかけてくるくる回っているときは、どんな心理状態なのでしょうか?
ワンちゃんはしっぽを追いかけて遊ぶことがあるため、“基本的には”心配には及びません。しかし、しっぽを追いかけて落ち着きがなかったり、散歩のときに限定していたりと一定のパターンが見受けられるときは、遊び以外の原因を探ってみる必要があります。
飼い主さんに知ってほしいワン!不安があるときのしっぽ追い
遊び以外にワンちゃんがしっぽを追うときは、不安やストレスを感じている可能性があります。その不安やストレスの原因は、ワンちゃんの暮らしている環境や体調、性格が起因していたりとさまざまです。ですので、一概にこれが原因だ!と断定することは難しいでしょう。大切なのは、最も身近な飼い主さんが、ワンちゃんの行動を常日頃から観察してあげることです。
子犬期のストレスあるある・かまいすぎ
つぶらな瞳に小さな体ー。愛らしいのは十分に分かりますが、子犬期のストレス要因の代表は、飼い主さんの「かまいすぎ」です。お母さんから離れて、新しいおうちで暮らし始めたばかりの子犬もいるでしょう。しかし、人間と暮らす環境に慣れるまでは、毎日が緊張の連続です。
そんな状況下で、かわいいからと長時間抱っこしたり、早い段階でしつけを頑張ってしまうと、子犬期ならではのストレスを感じてしまうことがあります。ですので、しつけや遊び、ボディタッチを含めたコミニュケーションは、ワンちゃんの体調やご機嫌をよく伺い、ほどほどに留めておきましょう。無理に急がなくても、ワンちゃんとの信頼関係は築けますよ。
成犬期のストレスあるある・マンネリ化
不慣れな体験が続くことにストレスを感じるのは、人間もワンちゃんも同じです。だからといって、毎日規則的で変わりのない生活を続けると、マンネリ化してストレスを感じますよね。一緒に過ごす時間が長くなると、ワンちゃんの性格や体質、行動パターンを飼い主さんも学習するので、お散歩のコースや食事、遊びがマンネリ化しがちです。
もし変わりない日常の中でしっぽを追う仕草が多く見られる場合は、日常の刺激不足によるストレスを感じているかもしれません。ときどきで構いませんので、運動量や食事内容、遊びに変化を与えてみてください。
こんなときは病院へ
考えられるストレスの要因を除去してもしっぽを追う仕草が続くときは、しっぽ周辺のトラブルがないか確認してあげましょう。しっぽ周りの皮膚トラブルや怪我が原因で、気になって追いかけている可能性もあります。
さらに、神経症状が行動として表出していることもあります。不安な場合は、そのときの様子を動画で撮影しておいて獣医師に見せてあげれば、診察もスムーズに進むでしょう。
ワンちゃんがしっぽを追ってぐるぐるする姿には、愛らしさも感じますが、他の要因がある可能性を知っておけば、いざというときの対処を迅速に行うことができます。もし自宅のワンちゃんに心当たりがある場合は、まずはストレスの原因を探り、少しでも心地よく過ごせる環境を作ってあげましょうね。
参照/「愛犬のストレス辞典」
文/riko
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。