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人間も発病した場合、致死率100%の恐ろしい病気「狂犬病」について正しく知ってる?

狂犬病は人にも感染する恐ろしい病気

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「狂犬病」は、感染した犬の唾液に含まれる狂犬病ウイルスが、噛み傷などから侵入して発症します。狂暴になったり体がマヒしたりした後、昏睡状態を経て死に至る病気です。人間にも感染する病気で、現状は明確な治療法はありません。発病してしまうと、ほぼ100%が3~5日で死に至る恐ろしい感染症です。

日本では1957年以降に発症した例はありませんが、世界的には欧米を含む各国に未だ存在しており、今も年間4~6万人の命を奪っています。実質は日本国内では根絶やしになっていますが、被害を未然に防ぐため、今も予防接種が義務付けられています。

狂犬病は「犬」という字が使われていますが、ネコ・サル・オオカミ・アライグマ・ジャッカル・キツネ・コウモリ・げっ歯類なども伝搬しており、日本・オセアニア・英国を除くほとんどの地域が流行地域としてあげられます。海外で狂犬病に感染する場合もあるので、旅行や仕事で海外に行ったときには、無暗に動物と触れ合わない方が無難といえます。

狂犬病予防注射は法律で定められた飼い主の義務!

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毎年4~6月頃になると、全国ほとんどの市区町村で「狂犬病予防集合注射」が行われます。子犬が生後90日を過ぎると、30日以内に市区町村に「飼い犬登録」をし、鑑札の交付を受けなければなりません。そして、法律で定められた予防接種を受ける義務も発生します。

年1回の狂犬病予防注射は、「狂犬病予防御法」で定められた飼い主さんの義務です。自治体や動物病院などからお知らせが届く家庭もあるでしょう。「うちの愛犬は大丈夫」「室内で飼育しているから狂犬病には縁がない」と予防接種を怠っていると、その犬は捕獲対象になってしまい、飼い主さんには20万円以下の罰金に処せられる場合もあります。もし集合注射会場で接種できない場合は、かかりつけの動物病院などにお願いしましょう。

予防薬の併用は?接種後のシャンプーはいつから?

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狂犬病ワクチンと混合ワクチンを一度に打つことはありません。それは万が一、問題が起こった場合に原因を特定できるようにするためです。例えば、狂犬病ワクチンを先に打ってから混合ワクチンを打つ場合は、1週間以上間隔を開け、混合ワクチンを先に打ってから狂犬病ワクチンを打つ場合は、さらに1ヶ月以上間隔を開けるようにします。同じ理由で、フィラリアなどの予防薬も、狂犬病ワクチンを打ってから1週間以上間を開けてから飲ませるようにしたいところです。

なお、狂犬病ワクチン接種後は、1週間以上経ってからシャンプーをしましょう。ワクチンの接種後はおとなしく過ごし、体調を観察してあげることが大切です。こちらが過度に神経質になる必要はありませんが、激しい運動や過度なストレスがかからないように穏やかに過ごしましょう。
狂犬病の対策は飼い主さんの義務。法で定められているからというのはもちろんですが、愛犬を危険にさらさないために、最低限の予防策をしっかりとっておきましょう。自分の愛犬は大丈夫、なんてことは決してありません。
出典/いぬのきもち WEB MAGAZINE いぬのきもちビギナーズ「いいな!犬のいる暮らしって… Vol.6 犬に必要な予防注射について」(監修:代官山動物病院 藤井仁美先生)
   獣医師が答えるQ&A(https://pet.benesse.ne.jp/dog/sogojoho/qa/)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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