犬と暮らす
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飼い主さんがやりがちな「ダメしつけ」4選。愛犬の問題行動の引き金にも…
じつは、飼い主さんがしつけのつもりでやっている行動が「勘違いのしつけ」ということがあるのです!
よかれと思ってやったことが、犬にとっての「問題行動」の引き金になることも……。
この記事では、よくありがちな勘違いしつけを4つ解説します。身に覚えがないか要チェック!
①愛犬が吠えたとき、大きな音でびっくりさせる→効果なし!
「チャイムや外の物音などに愛犬が吠えたら、タンバリンや石ころを入れた缶を鳴らして大きな音で驚かせて気を引きます」
というしつけをしているみたい。
はじめのうちは、大きな音に驚いて一瞬吠え止むこともあるかもしれませんが、繰り返すうちに音に慣れて効果がなくなってしまうのです。
「吠えたらおもちゃが出てきた!」と思ってしまうタイプの犬にとっては、かえって逆効果になることも。
②ごほうびにひと口あげる→効果なし!
「家族の食事中、吠えないでイイコで待っていられたごほうびに、愛犬の好きなジャーキーを与えるようにしています」
人の食事をおすそわけするのも、しつけ上は好ましくないですが、犬用のおやつでもNG!
飼い主さんはごほうびのつもりでも、「人が食事をするときは、自分もなにかもらえる」と思い込んで、家族の食事のたびに期待して待つようになってしまうのです。
③イタズラをしたときにガミガミ叱る→効果なし!
「叱っても叱っても同じイタズラを繰り返す愛犬。こちらの気持ちをわかってほしいので、大げさな表情で怒りを伝えるようにしています」
なにかいけないことをしたとき、大声で怒鳴っていても犬には伝わりません。
繊細な犬は飼い主さんの剣幕にビクビクおびえるようになったり、強気な犬は反撃してきたりと、問題行動が悪化する恐れがあるのでやめましょう。
④散歩中に引っ張る愛犬を力ずくでコントロール→効果なし!
「散歩中、愛犬がリードを引っ張ったらこちらもグイッと強めに引っ張って愛犬の行動を制限。思いどおりにさせないようにしています」
飼い主さんに強くリードを引かれると、犬は負けじとさらに引っ張り返してしまいます。
愛犬がリードを引っ張ったら、両手をおへその前に当てる「へそ止まり」の姿勢でいったん立ち止まって!
「引っ張ると行きたい方向へ歩けない」と教えましょう。
問題行動や困りごとを直そうとしたとき、「今まで通用していたことが通用しなくなった!」と、犬があせって一時的に問題が悪化することもあるかもしれません。
それを覚悟したうえで、折れない心と毅然とした態度で接しましょう。愛犬との関係をよりよくするためにひと踏ん張りすれば、必ず乗り越えられます!
(監修:日本動物病院福祉協会家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生)
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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