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「長生きをしてくれることが家族全員の幸せ」障害をもった愛犬と向き合う日々を聞いた

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。
今回ご紹介するのは、滑脳症(かつのうしょう)によるてんかんを発症するも、日々の投薬で少しずつ安定してきたチワワのタルトくんのお話です。

1回目の記事|「滑脳症により生後10カ月でてんかんを発症した」愛犬タルトくんの闘病と暮らしについて聞きました

2回目の記事|障がいを抱えた愛犬の日々のお世話がつらい……落ち込む私を救ってくれた娘の言葉

娘の言葉に救われ、再び気持ちを強くもつことに

「私が最初に犬を飼いたいって言ったんだから、タルトのお薬もお世話も、私が責任もってやるね!」と明るく言ってくれた小学6年生の娘さんの言葉に救われた相原さん。
娘さんは放課後、友達と遊ぶ約束も断って、タルトくんの投薬を担当しています。
家でのリラックスタイム。タルトくんは娘さんによるブラッシングが大好き
家でのリラックスタイム。タルトくんは娘さんによるブラッシングが大好き
「娘の言葉を聞いて、私が落ちこんでなんかいられないって思うことができました。さらにタルトも投薬を始めてから、初めて2週間、発作が出なかったことも。タルトもがんばって応えてくれているんだから、こんな気持ちになっていてはダメ!と再び気持ちを強くもつことに」と語る相原さん。
初めての誕生日。かけがえのない家族の一員となったタルトくんにケーキをプレゼント
初めての誕生日。かけがえのない家族の一員となったタルトくんにケーキをプレゼント

発作を抑えるのに有効なことは片っ端から試した

その後は滑脳症によるてんかん症状について、自分でもいろいろ勉強して、てんかん発作を抑えるのに有効とされることは片っ端から試してみたとか。
 
たとえば、脳の働きによいとされるアマニ油をフードに混ぜてみたり、また、強い香りがてんかんの症状によくないと聞けば、洗濯の柔軟剤を替えてみることも。また、家の中でストレスをためないよう、タルトくんの体調の無理のない範囲で散歩に行き、週に1回はタルトくんの気分転換のため、犬の保育園にも通っています。
タルトくんは週に1回、家の近くにある「犬の保育園プレセア」に通っています。犬同士で遊ぶことがよい気分転換に
タルトくんは週に1回、家の近くにある「犬の保育園プレセア」に通っています。犬同士で遊ぶことがよい気分転換に
子犬のころ、ちょっとしたことにも過剰に反応して噛んできたタルトくんの気質も最近では、だいぶ穏やかになってきたそう。「タルトのてんかん発作は、ひどいときには2日おきに起こっていましたが、今は4日おきくらいになっています。また、どうぶつの森総合病院の先生は、心臓などに負担がかかる薬を極力減らしていけるよう、さまざまな努力もしてくれていて、本当に感謝しています」と相原さん。

毎月の薬代や診療費は、かなりかかってしまうのですが、「がんばって共働きをして稼いでいきます(笑)。タルトが長生きをしてくれることが家族全員の幸せ。今後は、わが家と同じように愛犬のてんかん症状の悩みをもつ飼い主さんと知り合いになって、情報交換をしていければと思っています」と最後に語ってくれました。
散歩が大好きなタルトくん。外の風を受けて、相原さんに甘えているときが至福の時間
散歩が大好きなタルトくん。外の風を受けて、相原さんに甘えているときが至福の時間
※各情報は「いぬのきもち」2022年3月号発売時のものです。
出典/「いぬのきもち」2022年3月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
取材協力/どうぶつの森総合病院、犬の保育園プレセア
写真/犬丸美絵
文/袴 もな
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