犬と暮らす
UP DATE
「滑脳症により生後10カ月でてんかんを発症した」愛犬タルトくんの闘病と暮らしについて聞きました
今回ご紹介するのは、滑脳症(かつのうしょう)によるてんかんを発症するも、日々の投薬で少しずつ安定してきたチワワのタルトくんのお話です。
家に迎えて半年後に突然激しいけいれんが
そもそもタルトくんが、相原家に迎えられたのは2020年8月、生後2カ月のときでした。
「家では、娘が小さいころから犬と暮らすことを夢見ていて、『小学校高学年になったらね』という約束をしていました。約束どおり、娘が小学5年生になったのを機に犬を迎えることにしたんです」と相原さん。
そして、タルトくんとの楽しい生活をスタートさせた矢先に、最初の発作が起こりました。
精密検査の結果を聞いて目の前が真っ暗に。なぜ、タルトがこんな病気にって……
しかし、その発作が30秒くらい続いたあと、タルトくんはすぐに通常の元気な状態に戻ったそう。相原さんは、当時のかかりつけ医に連絡して状況を説明。そのときは「てんかんだと思うので、しばらく様子を見てください」とのことでした。
「でも、その2日後に再び同じ発作が起こったんです。その後すぐに、精密検査のため大きな動物病院を紹介していただき、MRI検査をしました」
相原さんは、結果が出るまで「重篤な症状ではありませんように」と祈っていたそうですが、診断は『滑脳症が原因の重度のてんかん』でした。この疾患には根本的な治療法はなく、できることは、てんかん発作を抑えるための投薬をずっと続け、あとはタルトくんをなるべく興奮させないことでした。
※各情報は「いぬのきもち」2022年3月号発売時のものです。
取材協力/どうぶつの森総合病院、犬の保育園プレセア
写真/犬丸美絵
文/袴 もな
UP DATE