1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. ダニ・ノミ・寄生虫
  5. ノミが原因となる犬の病気4つ

犬と暮らす

UP DATE

ノミが原因となる犬の病気4つ

犬の体にノミが寄生すると引き起こされる可能性のある病気があるそうです。ノミは冬でも発生することがあるので注意が必要です。

「ノミが原因となる犬の病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬に寄生する「ノミ」とは

ノミが原因となる犬の病気4つ いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ノミは、成虫から卵、幼虫からさなぎ、そしてまた成虫というライフサイクルを繰り返す2ミリ程度の節足動物です。

ノミは、散歩中などに犬が吐き出す二酸化炭素や体温を察知して、体に飛びうつることで寄生しますが、草むらなどで犬の体に卵や幼虫、サナギがついて寄生することもあります。

犬の体に寄生したノミは、皮膚からの吸血と産卵を繰り返しながら、1カ月~1カ月半近く生きることと、13℃以上の気温もしくは、75~85%の湿度であれば活動できるため、外で付着したノミが室内に持ち込まれると、冬でも発生するケースがあります。

ノミが原因となる犬の病気4つ

中型犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ノミが犬に寄生すると以下のような病気を引き起こす可能性があります。

①ノミアレルギー皮膚炎

ノミが犬の皮膚に噛みついて吸血すると激しいかゆみが生じ、体質によっては体内に入ったノミの唾液に対してアレルギー反応が起きます。アレルギー症状に陥った犬は、ノミに1匹でも刺されると強い痒みを伴う皮膚炎が起こります。

②瓜実条虫症

犬が自分の体をなめる際などに「体内に瓜実条虫の幼虫がいるノミの成虫」を口にすることで感染します。寄生しても無症状の場合が多いですが、多量の瓜実条虫が感染すると、下痢や軟便、食欲不振などの症状がみられることもあります。また、人に感染することもある病気です。

③貧血

ノミは宿主の血液を吸血して栄養を摂取し増殖します。このため、ノミの寄生が多数または長期的にわたると、犬の体に貧血が起こることもあります。(※参考までに、ネコノミは一日で体重のおよそ15倍の血液を摂取するといわれています。)

④細菌の二次感染

犬の体にノミが寄生したとき、吸血後の掻痒から皮膚をかき壊すことで、細菌感染を起こすことがあります。

犬に寄生したノミの駆除と予防

ノミが原因となる犬の病気4つ いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬の体にノミを見つけたら、ノミ取り櫛やガムテープを使ってはがし取る方法がありますが、手で取ろうとするとノミがつぶれて、卵がばらまかれる可能性があるので注意しましょう。

ノミを発見したら動物病院で処方される駆除薬でしっかりと駆除することが重要です。定期的に投与を継続することでノミの寄生予防も期待できます。

また、室内でノミがすみやすい犬のベッドやハウスだけでなく、湿気の多い場所などをこまめに掃除したり定期的な換気行いましょう。また室内のノミの駆除対策をしましょう。

ノミは寒い時期でも発生する可能性があるとのこと。参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
参考/『【獣医師監修】犬のノミ事情│症状や予防法について解説』
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る