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【獣医師監修】犬が夜鳴きをする原因と対策!子犬~シニア犬まで
夜になり、周りが静まり返ったころに始まる犬の夜鳴き。どうしたのか心配で眠れない飼い主さんもいると思います。ここでは、犬が夜鳴きをする理由を子犬・成犬・シニア犬の成長段階別に解説し、夜鳴きをやめさせる方法や病気の可能性についてもご紹介します。

いぬのきもち獣医師相談室
なぜ夜鳴きをするの?病気の可能性は?
その理由は愛犬の年代によって異なります。また、シニア犬が夜鳴きをする場合は体の不調が隠れている可能性も。次の章からは、考えられる夜鳴きの原因を世代別にご紹介します。
子犬が夜鳴きをする原因
また、最初は寂しさから鳴いていた場合でも、飼い主さんがかまっていると「鳴けば来てくれる」と学習し、かまってほしくて鳴くようになることも。
子犬の夜鳴きをやめさせる方法は?
また、子犬を迎えた日からハウスに慣らしていくのもポイントです。フードやおもちゃを与え、「ハウスにいること=楽しいこと」と理解させると、ハウスに慣れやすく夜鳴きも落ち着きやすくなります。
なお先述のとおり、夜鳴きが「かわいそう」だからと、声をかけたりハウスから出したりすると、犬は「鳴くとかまってもらえる」と学習してしまうので注意が必要です。どうしても鳴き止まないときは、落ち着いて眠れるようハウスに布をかけるなどし、極力かまわないようにしましょう。環境や新しい家族に慣れてきたら、多くの場合、鳴かなくなることがほとんどです。
成犬が夜鳴きをする原因
発情期が原因の場合
運動量が原因の場合
成犬の夜鳴きをやめさせる方法は?
去勢手術も視野に入れてみる
しかし、発情期からくる興奮などの対策のひとつに、去勢手術があります。去勢手術は、発情期の興奮状態によるストレスの軽減だけでなく、生殖器系の病気を予防することにも効果がありますので、かかりつけの獣医師とよく相談して決めるようにしましょう。
散歩などで運動不足を解消してあげる
シニア犬が夜鳴きをする原因
また、シニア犬は足腰の関節が痛みなどが原因で、夜鳴きをするケースもあります。この場合、痛み止めの薬などによって夜鳴きがおさまる場合もあるので、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
認知症が原因の場合も
犬は認知症になると、単調な夜鳴きや遠吠えのほか、同じ場所をグルグル回る、昼に寝て夜は起きている、トイレの失敗が多くなるなどの症状が見られるので、気になる症状が見られたときは動物病院を受診しましょう。
シニア犬の夜鳴きをやめさせる方法は?
認知症が原因の場合
この場合、太陽の光を浴びることで体内時計が調節されやすく、認知症による夜鳴きの軽減につながると考えられているので、愛犬の体に無理がない程度に日中散歩をさせて、太陽の光を十分に浴びさせましょう。
家の中でもなるべく日当たりのいい場所で過ごさせ、日中起きるように工夫することもいい方法です。
またかかりつけの獣医師に相談しながら、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)の入ったサプリメントやフードを利用するという手もあります。
シニア犬の夜鳴きについてさらに詳しく知りたいかたは、以下の記事もチェックしてください。
犬の夜鳴きは無視・放置してもいいの?
そのため、犬の夜鳴きは放置せずに対策することが重要です。ただし鳴いている犬に声をかけたり、ハウスから出したり、かまったりするのは避けてください。愛犬に「鳴くとかまってもらえる」と学習させないようにし、上でご紹介した方法で対策しましょう。
また可能であれば、ご近所のかたに愛犬の夜鳴きについての説明とおわびをしておくことをおすすめします。
以下の記事では愛犬の無駄吠え対策グッズをご紹介しているので、あわせてご覧ください。
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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