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【獣医師監修】子犬・成犬・高齢犬|年代別無駄吠え防止対策&グッズ

愛犬の無駄吠えに悩む飼い主さんは少なくありません。今回は、子犬・成犬・高齢犬それぞれのライフステージ別に、無駄吠えの原因と対策をピックアップして解説します。無駄吠え防止に役立つグッズもあわせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

子犬期(7ヵ月未満)の無駄吠えの原因・防止対策

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「夜鳴き」が原因の吠え

子犬を自宅に迎えて数週間は、特に不安を感じやすい時期です。そのため寂しさや不安な気持ちから、夜鳴きをすることがあります。
【おすすめの対策】

愛犬が吠えたり鳴いたりしていると、様子を見に行きたくなりますよね。しかし、ここでかまってしまうと、犬は「吠えれば構ってもらえる」と覚えるため、吠えグセがつく原因に。ぐっと我慢し、まずはサークルやクレートを暗くて静かな場所に置くなど、子犬が安心できる環境を整えてあげましょう。上から布をかけるのもおすすめですよ。

「おねだり」が原因の吠え

子犬期はかわいい声でキュンキュン鳴いたり吠えたりして、おやつなどをおねだりすることもあります。
【おすすめの対策】

この吠えに応えていると、「吠えたらもらえるんだ」と犬が覚えてしまうので、徹底的に無視することが効果的です。目も合わせず完全な無視を貫き、吠えなくなったら落ち着いた声で静かにほめ、吠えても無駄だということを伝えましょう。人の食事中は愛犬をクレートに入れておくのも手です。

こんな場合も

毎日同じ時間にお散歩に行ったり食事を与えたりしていると、その時間が近づくと、おねだり吠えする犬もいます。お世話の時間はある程度ランダムにし、食事は犬が落ち着いているときに与えると、おねだり吠えしにくくなります。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「愛犬の「吠え」に一生困らないために。子犬時期の遊び方には要注意!」

成犬期(7ヵ月~3才未満)の無駄吠えの原因・防止対策

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「音の刺激」が原因の吠え

この時期になると、家の中の環境には慣れる一方で、知らないものへの警戒心が強まります。チャイムや雷、携帯電話の音などの耳慣れない音は、犬にとって大きな刺激になります。
【おすすめの対策】

人にとってなんでもない音でも、犬にとっては不穏なものに感じられることがあるといいます。愛犬の苦手な音が鳴ったときは、飼い主さんは堂々とした態度で接し、愛犬が吠えずにいられたらすぐにほめて「吠えないことが正解」と覚えさせましょう。

「来客」が原因の吠え

自我が強くなるこの時期に注意したい吠えです。犬の性格や状況によって、来客を警戒して吠えるケースと、来客に遊んでほしくて吠えるケースに分かれます。それぞれ対策が異なるので、愛犬の様子をよくチェックしましょう。
【おすすめの対策】

・「来客を警戒して吠える」場合
この場合は、来客に対する警戒心を弱めるために、来客に手からおやつを与えてもらいましょう。「来客=おいしいものをくれる人」と愛犬に伝わり、吠えにくくなります。

・「来客に遊んでほしくて吠える」場合
吠えている犬を来客がかまうと、それがごほうびになって、さらに吠えてしまうことがあります。吠えている間は来客にも無視してもらい、吠えなくなったら遊んでもらいましょう。

成犬期(3才~7才)の無駄吠えの原因・防止対策

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「油断」が原因の吠え

しつけが一段落したこの時期の吠えは、飼い主さんの「油断」が原因のケースも。これまで愛犬に許していなかったことを許可したり、刺激の強すぎる体験をさせたりしてしまうと、一気に吠えやすくなる時期でもあるので注意しましょう。
【おすすめの対策】

飼い主さんの気分でルールを変えると、愛犬を混乱させてしまいます。愛犬が成犬になったからと油断せず、一度決めたルール守りましょう。

「ストレス」が原因の吠え

この時期は愛犬に落ち着きが出てくることもあり、コミュニケーションの時間が減りがち。飼い主さんとのコミュニケーション不足がストレスとなり、吠えやすくなる犬もいます。
【おすすめの対策】

この時期は必要な運動量も増えるので、散歩や遊びの時間を増やしてたくさん運動させましょう。飼い主さんとする引っ張りっこやボール遊びは運動量も多く、コミュニケーションにもなるのでおすすめです。成犬期の無駄吠えはなかなか直しにくいのも事実なので、しつけのプロの意見や指示をあおぐことも大切です。

高齢期の無駄吠えの原因・防止対策

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「病気やケガの痛み」が原因の吠え 

これまでは触られても平気だった愛犬が、体に触ったり抱っこしたりしたときに吠えるなら、病気やケガが原因かもしれません。
【おすすめの対策】

高齢期は病気やケガが増えやすくなる時期なので、愛犬の様子に変わりがないか毎日チェックしましょう。また、健康診断を年2回に増やすなど、動物病院で診てもらう機会を増やすことも大切です。

「認知症」による吠え

犬も人と同じように年を重ねると認知機能に障害が出て、夜鳴きや遠吠えをすることがあります。
【おすすめの対策】

夜にぐっすり眠らせるために、日中は一緒にひなたぼっこをしたり、散歩させたりしましょう。歩けない場合は抱っこやカートを使ってもOKです。また、犬の嗅覚は衰えにくいといわれているので、嗅覚を使った宝探しゲームなどで一緒に遊ぶのもおすすめ。獣医師に相談しながら飼い主さんがサポートしましょう。

おすすめの無駄吠え防止グッズは?

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このように、年代別に吠える理由は異なるため、吠える原因を見つけて正しく対処することが大切です。どうしても吠えるのをやめない場合は、グッズを活用する方法もあります。ここでは、主な無駄吠え防止グッズをご紹介します。使用に関しては個体差や考え方にもよりますので、獣医師に相談するなどして慎重にご判断ください。

無駄吠え防止の首輪

犬が吠えたときに首輪が振動や吠え声を感知して、音や振動、電気などで犬に刺激を与えるもの。これを使うことで、犬は「吠えたら不快なことが起こる」と覚えるのだと言われています。

超音波器具

犬が吠えたときに、ボタンを押して超音波を発生させるアイテム。不快な超音波の音に気を取られて吠えなくなるといわれています。

無駄吠え防止マスク

犬のマズルに装着することで、吠えないように対策するマスクです。アヒルの口の形をしたものなど、さまざまな種類があります。噛みつきや拾い食いの防止効果も期待できるでしょう。

スプレー

犬が吠えたときに噴射することで、無駄吠えを防止するスプレーです。犬が苦手なニオイがするため、「吠えると嫌なことがある」と覚えて吠えなくなるといいます。水で薄めたお酢を活用する方法もあります。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬の無駄吠えの原因とを止めさせる方法、しつけ」

困ったら「しつけ教室」に通うのも大切です!

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本能的に吠えやすい犬種も

このほかにも、犬は本能的に吠えてしまうケースもあります。これはその昔、人が狩猟犬や牧羊犬、番犬などとして、吠える習慣を与えたことが要因の一つだといわれています。テリア系やダックスフンド、ビーグル、ボーダー・コリー、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、柴などの犬種がこれに当てはまります。

「しつけ教室」に通うのも手

吠えやすい犬種でも、しつけや接し方を工夫すれば吠えにくくなります。しかし、犬種や固体によってしつけの難易度は変わるので、無理をせずに「しつけ教室」などに通ってプロに見てもらうのも大切ですよ。今回は、年代別に無駄吠えの原因と対策をご紹介しました。ぜひ参考にしてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2018年4月号『愛犬の吠えに一生困らないための年代別吠え攻略ガイド』(監修:ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 石田陽子先生、日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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