毛の生え変わる換毛期
季節が移り変わる四季がある地方で生まれた犬の多くは、春になって気温が上がると換毛期を迎えます。ゴールデン・レトリーバーやシェットランド・シープドッグ、柴犬など、換毛期がある犬種は、冬毛と夏毛の抜け変わり時期(換毛期)になると、気温に合わせて不要な毛が抜け落ちます。室内で飼われている犬から抜け落ちた毛は、部屋に漂ってしまい厄介な経験をした方も多いのでは。
もし換毛期に入った犬の抜け毛を放っておくと毛玉になり、皮膚が蒸れることで「膿皮症」という皮膚病を引き起こす恐れがあります。愛犬の皮膚病予防や室内を清潔に保つためには、換毛期を迎えた犬のお手入れは不可欠なのです。
換毛期のブラッシング
換毛期を迎えた犬や長毛の犬、活発に動き回る犬には、毎日のブラッシングが欠かせません。ブラッシングには抜け毛や毛玉などを取り除く目的のほかに、皮膚の血行が促進されるマッサージ効果も期待できます。
皮膚の通気性をアップさせるためにも、出来れば毎日10分程度は全身ブラッシングしてあげましょう。ブラッシングを行う際は、力をかけすぎると脱毛や皮膚を傷つけてしまう危険があるので、毛のもつれや毛玉をほぐしてから行ってくださいね。
抜け毛お手入れアイデア1「ファーミネーター」
換毛期のブラッシングでおすすめした商品が、「いぬのきもち」18年1月号『こだわりGOODS』でも紹介した商品「ファーミネーター」です。特殊なステンレスエッジの刃を使用しており、軽くブラッシングするだけで抜け毛がしっかり取れます。散歩帰りに家の外でブラッシングすれば、抜け毛だけでなくゴミや花粉を家の中へ持ち込まずにすみますよ。
抜け毛お手入れアイデア2「バブルバス」
バブルバスを使えば、泡が毛玉を絡めとり皮膚も刺激されるので、新陳代謝アップや被毛の生え変わりの促進も期待できます。お近くのサロンで、バブルバスの取り扱いがあるか聞いてみてもいいですね。
抜け毛お手入れアイデア3「水拭きでスッキリ!」
こまめに愛犬のブラッシングを行っていたとしても、室内に抜け毛が落ちてしまうことがあります。量が多いときや広範囲に抜け毛を見つけたら、掃除機で一気に吸い取ってしまいたいところですよね。しかし、掃除機は軽い抜け毛を舞い上がらせてしまい、空中に抜け毛を漂わせる原因になってしまいます。まずはクイックルワイパーなどで抜け毛を集め、水拭きを行うことで室内はスッキリ清潔になりますよ。
換毛期に限らず、愛犬の体をブラッシングなどで健全に保ち部屋を清潔にすることで、愛犬との生活は快適になります。アレルギーの原因となるハウスダストや花粉、ノミ対策にもなるので、ぜひ実践してみてくださいね。
出典元/「いぬのきもち」2016年4月号『春だから気をつけたい愛犬の病気・トラブル』(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。