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【獣医師が解説】犬が食べられる野菜や与え方 犬におすすめの手作りレシピも

犬の主食は「総合栄養食」のドッグフードが基本ですが、一部の野菜も食べることができます。今回は、犬が食べられる野菜や食べたら危険な野菜の種類、野菜を使った手作りフードレシピをご紹介!野菜を与える際の注意点も解説しているので、参考にしてくださいね◎

そもそも犬って何を食べる動物なの?

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犬は肉食動物ではなく雑食動物!

犬は猫と同じように、かつては獲物を捕まえていた動物ですが、肉食ではなく雑食と考えられています。また、植物性の原材料を体内で上手に利用することができるため、犬に必要な三大栄養素の割合は猫よりも人に近いことがわかっています。ただし、犬が健康に暮らしていくためには人よりもたんぱく質の割合が多く必要となり、必須栄養素も異なります。そのため人と同じような食べ物ではなく、専用のドッグフードを与える必要があるのです。

犬に野菜は必要?

「総合栄養食」のドッグフードと水を適量与えていれば、野菜をわざわざ与える必要はありません。この「総合栄養食」のドッグフードは、指定された成長段階の健康が維持できるように、しっかりと栄養の基準が設けられています。

そのためどんな飼い主さんでも手軽に、そして確実に犬に必要な栄養を与えられます。犬の健康を考えるならば野菜を使った手作りフードなどではなく、「総合栄養食」のドッグフードを主食にしましょう。ただし、たまのご褒美やおやつ、食いつきが悪い時などのトッピングとして野菜を少量与えてもいい場合があります。ここで、犬におすすめの野菜をご紹介していきます。

犬が食べられる!栄養価の高い野菜

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トマト

トマトに含まれるリコピンには抗酸化作用があり、人にはアンチエイジング効果が期待できます。さらにビタミンCやカリウムも豊富で水分補給にも最適ですが、与えすぎると軟便になることがあるので注意しましょう。与えるときは生の状態で15gを目安にして、ミニトマトの場合は1日1個、ヘタと種を取り除いてから与えるようにしてください。

ブロッコリー

ブロッコリーはビタミンC・A ・B1などを多く含んでおり、おやつとして与えるのに適した野菜です。ただし食物繊維が豊富に含まれているので、加熱して軸の部分を取り除いて10gを目安にし、与えすぎには注意しましょう。

ズッキーニ

ズッキーニはビタミンC・B群、カリウムを多く含むので、老廃物の排出や血圧を下げる効果が期待できます。加熱して細かく刻み、10gを目安に与えてあげましょう!

スプラウト

スプラウトは、ミネラルやビタミンA・B・Eが豊富に含まれています。与えるときは細かく刻んで、5gを目安にフードにトッピングするかたちで与えてみましょう。

ケール

ケールにはブロッコリーの何倍ものβカロテンが含まれているので、犬の免疫機能を保つ働きが期待できます。苦みが強いので嫌がる犬も多いかもしれませんが、粉末にして0.5~1g程度をフードに振りかけて与えるのがおすすめ◎ケールの他にも、バジルやローズマリー、ミントなどのハーブ類は犬に与えてもOKです。いずれも0.5gを目安にしてくださいね。

絶対NG!犬が食べたら危険な野菜

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たまねぎ・長ねぎ

ネギ類は赤血球を破壊してしまい、最悪の場合は死に至ることもある、言わずと知れた犬にとって危険な食材です。単体ではもちろん、これらが含まれた調理品にも要注意!

にら

ねぎ類同様、赤血球を破壊して貧血・下痢・嘔吐の原因に。最悪の場合死に至ることもあるので、にらは絶対に与えてはいけません!

アボカド

アボカドは果肉や皮に中毒性のある成分が含まれているため、嘔吐や下痢の原因になることがあります。与えないように注意してくださいね。

ごぼう

ごぼうは食物繊維が多くアクも強いので、犬に与える食材としてはNG!

にんにく

にんにくはネギ類と同じユリ科の食材なので、下痢や嘔吐の原因になります。これまでの食材同様に与えないでください。

特別な日に作ってあげたい♪手作りフードのレシピ

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繰り返しになりますが、犬の栄養学について高い知識がない限り、犬の主食は「総合栄養食」のドッグフードを与えることがベストです。

それを理解した上で、犬の誕生日や記念日などの特別な日の食事やごほうび、プレゼントとして手作りフードを与えるのは悪いことではありません。それでは最後に、ペット栄養管理士おすすめの野菜で作る「手作りフードレシピ」をご紹介します!

【レシピ①】だいこんとにんじんの生春巻き

【材料】
にんじん…7cm
だいこん…10cm
レタス…15g

【作り方】
①大根は縦4分の1に切ります。広い面をピーラーでスライスして、薄いリボン状にしたものを3枚作り、残りは7cmの長さにします。レタスは手でちぎっておきましょう。
②だいこんとにんじんを細切りにします。
③スライスしただいこんに、②とレタスをのせて巻けば完成◎

【レシピ②】じゃがいものオープンサンド

【材料】
じゃがいも… 半分(皮・芽・緑色の部分は除く)
卵… Lサイズ1個
プレーンヨーグルト(1〜2時間水切りしたもの)…20g
ミニトマト(半分に切っておく)…1個
サニーレタス…6g
紫キャベツ…5g
きゅうり…2cm分
パセリ(みじん切り)…少量
エキストラバージンオリーブオイル…小さじ1

【作り方】
①ゆで卵を作り、殻をむいておきましょう。
②紫キャベツ、きゅうり、①で作ったゆで卵を5㎜角に切ってヨーグルトと和え、タルタルソースを作ります。
③じゃがいもは1.5cm幅の輪切りにします。
④フライパンを熱しオリーブオイル、じゃがいもを入れて竹串がすっと通り、焼き色がつくまで両面を焼きます。
⑤④にレタスとタルタルソース、ミニトマト、パセリを乗せて完成です◎
今回ご紹介していない野菜の中にも、犬が食べられるものや食べられないものがあります。また野菜に限らず、果物などドッグフード以外の食べ物を与える場合は、犬が食べても問題がないか調べてから与えるようにしてくださいね!
出典元/『いぬのきもち』2017年11月号別冊「ドッグフード大辞典」(監修:徳本一義先生)
    『いぬのきもち』特別編集「犬の食べ物図鑑2017年最新版」(監修:髙﨑一哉先生)
    『いぬのきもち』セレクション「愛犬と季節のイベントを一年中手作りレシピBOOK」(監修:いちかわあやこ先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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