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【ペット栄養管理士が解説】愛犬にトマトをあげてもいい?良い栄養素とその効果とは

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■犬にトマトを食べさせても大丈夫?

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結論から言えば、犬にトマトを食べさせても大丈夫です。トマトの赤い色素は「リコピン」という成分で、主に抗酸化作用が強い成分と言われています。この強い抗酸化作用により、老化の抑制や動脈硬化の予防が期待できます。

犬の健康維持にも有効だとされるトマトですが、さらに水分を多く含んでいるので、愛犬の水分補給にも役立つ野菜です。特に夏の暑い時期にはおやつとしても最適でしょう。ただし、水分の多い食材は与え過ぎると軟便につながることもあるので、与える量には注意が必要です。

■トマトに含まれる犬に有益な栄養素

最近ではトマトの種類も非常に多く、甘みの強いもの、形状がユニークなしたものなど、いろいろと販売されていますよね。ここでは、一般的なトマトを例に栄養素を見ていきます。通常、大きなトマトの重量は約200g(38kcal)ぐらいで、ミニトマト1個は約10g(3kcal)です。それぞれに含まれる栄養素の割合は次のとおりです。

食品成分エネルギー水分たんぱく質糖質炭水化物灰分
単位kcalg
トマト381881.40.29.41.0
ミニトマト39.10.100.70.1

出典:文部科学省 食品成分データベース

このように、トマトもミニトマトも、その約94%が水分で構成されていますが、前述したリコピンをはじめ、愛犬の健康維持に取り入れたい多様な成分が含まれています。その成分と、それぞれに期待できる効果を見ていきましょう。

・リコピンとβカロテン
リコピンやβカロテンは抗酸化力が強く、体を活性酸素から守る働きがあります。活性酸素とは、普通の酸素に比べて強い酸化力を持った酸素のことで、体内で大量に発生すると、必要なたんぱく質や脂質などに影響し、老化の原因になると言われています。リコピンの強い抗酸化力は、この活性酸素を抑制し、さらに悪玉コレステロールの酸化を抑制することから、動脈硬化の予防にも効果的です。

・カリウム
カリウムには、体の余分な塩分を排出することで、血圧を下げる作用があります。体内の塩分濃度を正常に保ち、むくみの予防や改善、筋肉を正常に保つのに効果的な成分です。しかし、腎臓や心臓が悪い愛犬の場合には、獣医師と相談して給与することをおすすめします。

・ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や粘膜を正常に保つほか、抗酸化作用も兼ね備えた栄養素です。その他、免疫力をアップさせて風邪を引きにくくしたり、ストレスに対する抵抗力を高めたりといった効果が期待できます。一方で犬の場合は人とは違って、ビタミンCを体の中で合成できるため、外から多く与えても尿から排泄されてしまうという一面もあります。

■未熟なトマトには注意?

犬の健康維持にも効果的なトマトですが、一方で注意しなければならないことがあります。以下の部位や状態のトマトは危険なので、愛犬には与えないようにしましょう。

・葉・茎・ヘタは避ける
トマトには、微量ではあるものの「アルカロイド」という中毒性のある物質が含まれています。このアルカロイドは特に、葉や茎の部分、ヘタなどに多く存在します。アルカロイドによって中毒症状を起こすと、下痢や嘔吐、さらには痙攣などを起こして命にかかわる危険もあるため、充分注意するようにしてください。

市販のトマトであればそれほど心配する必要はありませんが、ヘタ付きのトマトの場合は必ずヘタを取りのぞいてください。また、家庭菜園で育てたプチトマトなどを与える場合も、うっかり葉やヘタを付けたまま与えることの無いように注意しましょう。

・未熟な青いトマトは避ける
まだ青い未熟なトマトには、「トマチン」という有毒物質が多く含まれており、これが犬の体に悪い影響を与える可能性があります。トマチンとは、前述した「アルカロイド」の一種。毒性があるため、犬に与えるのは避けましょう。

トマトだけでなく、植物は虫が嫌うような毒性を持つことで自らの身を守っています。たとえば、ジャガイモの芽に「ソラニン」と呼ばれる、毒性を持つ成分が含まれているのもそういった理由から。犬に与えて良いのはあくまでも完熟したトマトだけで、青いトマトを与えるのは厳禁。さらに、葉や茎、ヘタは必ず取り除いてから与えましょう。

■1回であげる量

犬の健康に良いとされるトマトでも、与え過ぎはもちろんNG。では、どのくらいの量を与えればよいのでしょうか?目安としては、一日に15g(ミニトマトであれば1~2個)ぐらいが理想的。犬はもともと食べ物を丸飲みしやすいので、愛犬がミニトマトをそのまま飲み込んでしまうと、のどに詰まらせてしまう危険があります。与えるときは、小さく切ってからあげると安心ですね。大きなトマトも同様に、細かく切ってから適量を与えるようにしてください。

■こんな症状が出たら中止しましょう

栄養満点で、犬の健康維持にも役立つトマトですが、稀にアレルギー症状を起こす犬もいるようです。特に、ブタクサやシラカバ、スギにアレルギーを持っている犬は、トマトに交差反応を起こしてしまう場合がありますので、注意しながら少しずつ与えてください。

もし、次のような症状が見られたら、トマトを与えるのは即刻中止しましょう。そして、しばらく様子を見ても愛犬の様子が治まらないようなら、かかりつけの動物病院で診てもらうと安心です。

・下痢
・嘔吐
・震え
・体のかゆみや腫れ

■48%の犬がトマトが好き!というデータも

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飼い主さんたちに、トマトについてのアンケートに答えてもらいました!
(※まいにちのいぬのきもちアプリユーザーアンケート、回答者811名)

「トマトを食べさせていいか、食べさせてはダメか、知っている?」

・食べさせていい 65%
・食べさせてはダメ 18%
・わからない 17%

アンケートの結果、半数以上の飼い主さんが「食べさせていい」と知っているようです。では、実際に愛犬にトマトを与えている飼い主さんに、愛犬はトマトが好きかどうかを聞いてみました。

「愛犬はトマトが好き?」

・好きでよく食べる 48%
・好きかはわからないが食べる 30%
・好きではないが食べる 4%
・好きではないので食べない 18%

トマトが好きでよく食べる犬が48%、一方、好きではないので食べない犬が18%という結果に。犬にも人と同じように、トマトの好き嫌いがあるのかもしれませんね。

ここで、飼い主さんたちから、愛犬の「トマトにまつわるエピソード
を教えてもらいましたのでご紹介します!

【トマトが好き】
・トマトに目がなく、フードの上に少しトッピングをしたら、飛んではねて喜ぶ。3匹がそれぞれに大喜び
・サラダのレタスとトマトをもらえるまで、良い子でずっと凝視固まったままなので、あまりに可愛くてついついお行儀悪いけどドレッシングのかかっていないところをあげてしまいます。
・トマトは大好きでキッチンで調理するとちょうだいアピールがすごいです。皮をむいてあげています。
・トマトには目がなく見ただけで飛び跳ねます。
・さつまいもの他にトマトも大好きで、食欲がない時でもトマト入りのウェットフードは食べる。
・プチトマトは口にくわえて放り投げを何回か繰り返して遊び、そのあとは一気に食べる
・きゅうり、トマトを切り始めるとどこにいても飛んできて、ちゃんちょと私の足にちょうだいアピールをしてくる!
・最初きゅうり食べていて途中でトマトあげたら、きゅうりよりトマトのほうがおいしかったのか、きゅうりくわえるだけでほったらかしてトマトねだりに来た。
・きゅうり、トマトは畑になっているのをそのまま食べる
・きゅうりとトマトを見るとお座りをして地団駄を踏む
・トマトやサツマイモは大好き
・庭に植えていたプチトマトを、赤いものだけとって食べていた。
・夏になると、散歩のときに家のトマト畑の前を通るとおすわりして貰えるまで動かない
・初めて食べた野菜が家庭菜園のミニトマトで、丸のまま上げたら噛むことができず転がして遊び始めた(笑)半分に切って上げたら食べた。
・トマトは持ってきて皮を剥いてくれるのを待っています。
・トマトが好きです。ベランダに毎年ミニトマトを作っているのですが、実がなりはじめると、赤くなるのをすごく待っています。毎朝ベランダに出ると、実がなっている前で「くれくれ」とお座りして待っています。

【トマトが嫌い】
・トマトキュウリは匂いが嫌なのか顔を背ける。
・トマトも好きでたまに食べますが、皮が消化しづらいようです。
・犬用ごはんがあるホテルに泊まったとき、トマトは頑なに嫌がった
・酸っぱいトマトは嫌いでペッと吐き出します。
・トマトがあまり好きではなく口に入れてもべーっと出します!
・スッパイ物は苦手のようでトマトも夏取れの甘いものは食べたがスッパイ物は食べません。
・トマト等酸味があるものはあまり好きではないようです
・トマトが嫌いで、ホテルで犬用の食事を出して貰った時、ペロッと平らげたお皿にミニトマトだけが避けられていて、従業員さんに笑われた。

■トマトを使ったおすすめ犬おやつレシピ

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トマトに含まれる栄養素、リコピンは油に溶けやすい性質なので、油と一緒に食べることで吸収率がアップします。トマトは生で与えてももちろんOKですが、せっかく与えるなら
少し手間をかけて、いつもと違うおやつを作ってあげるのも良いですね。

ここでは、ちょっとおしゃれな「ミニトマトのカプレーゼ」のレシピをご紹介します!味付けは一切しない、愛犬のための手づくりメニュー。もちろん飼い主さんも一緒に食べることができますよ。その際は、飼い主さんが食べる分だけは塩を振って味付けをしましょう。愛犬と一緒にする食事を楽しんでみてくださいね!

【ミニカプレーゼ】
<材料>
 ・ミニトマト 2個
 ・モッツァレラチーズ(丸いチェリータイプ) 2個
 ・エキストラバージンオリーブオイル 小さじ1/2
 ・黒すりごま 少々

<作り方>
 1.ミニトマト、モッツァレラチーズを4等分にスライスし、交互に並べる。
 2.そこにオリーブオイルをかけ、ブラックペッパーの代わりに黒すりごまを少々散らして仕上げる。

※同じオイルでも、アボカドオイルやグレープシードオイルは、犬が食べて中毒を起こす可能性があります。油を使う時は、油の種類に注意しましょう。
※モッツァレラチーズも塩分を含みます。与える際には塩分量を計算したうえで、心臓や、腎臓が悪い子には絶対にあげないようにしてください

トマトは加熱することでも栄養価が上がるので、火を通すのもおすすめです。トマトを軽く茹でてつぶし、適温になるまで冷ましてから与えるのも良いでしょう。なお、砂糖や塩など、味をつけるための調味料は使わないでくださいね。

■トマトジュースやトマト缶などはあげてもいいの?

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トマトを使った加工品でも、愛犬に与えて良いものとダメなものがあります。

  • トマト缶→〇
  • トマトジュース→〇
  • トマト味のパスタ→×(塩分がNG)
  • トマトケチャップ→×(塩分、添加物がNG)
  • トマトゼリー→△(添加物が多く、糖分が高いものやキシリトール等の甘味料を使っているものはNG)


トマト缶やトマトジュースでも、味付けがしてあったり、添加物が入っていたりするものはNGです。愛犬に与える場合は、何も入っていないものだけにしましょう。

■手軽に食べられるトマトで愛犬と楽しく健康に

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トマトは一年を通して手に入れることが出来る身近な野菜です。さらに最近ではトマトの種類が豊富なので、料理によって使い分けをしたり、生で食べ比べてみたりと色々な楽しみ方ができますよね。

トマトはカロリーも低く水分たっぷりなので、暑い夏場の栄養補給やダイエット中のおやつとしてもぴったり。飼い主さんと愛犬のコミュニケーションに、おいしいトマトを役立ててみてはいかかでしょうか。

■トマト大好きなワンちゃん動画を集めました

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ワンちゃん達に人気のトマト。ワンちゃん達が美味しそうに食べている可愛い画像をご紹介します!


大きな瞳が愛らしいコーギーのクリスちゃんは、トマトが大好き!お散歩中にお母さんがくれるミニトマトをおいしそうに食べています。おもわずよだれを垂らしてしまうところもかわいいですね。動画ではミニトマトをパクリとひと口で食べていますが、大きいトマトの場合はナイフで細かく切ってからあげるそうです。飼い主さんの愛情が伝わりますね

ココちゃんは、大きなトマトを興味深そうにしばらくぺろぺろ舐めています。その後ふと止まって飼い主さんの顔を見つめたと思ったら、大きなトマトを思わずパクリ!そのあとは、丸呑みしないようトマトを飼い主さんに持ってもらって、むしゃむしゃと美味しそうに食べ続けます。夏の暑い日にトマトの丸かじりは最高のおやつ。おいしい水分補給ができたかな?

■トマトの他にもこんなにある!犬が食べられる果物

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野菜の中には、トマト以外にも犬の健康に役立つ色々な野菜があります。

犬が食べられる野菜

  • きゃべつ
  • さつまいも
  • きゅうり
  • じゃがいも
  • にんじん
  • 大根
  • 白菜
  • ブロッコリー
  • レタス
  • かぶ
  • かぼちゃ
  • セロリ
  • パセリ
  • グリンピース

■犬が食べると危険!犬の体に害になる野菜

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次の野菜は犬に身体にとって害になる可能性があります。誤って与えることの無いように注意しましょう。

犬が食べると危険な野菜

  • 玉ねぎ
  • 長ネギ
  • アボカド
  • ぎんなん
  • ナス
  • にら
  • にんにく
  • ごぼう
  • とろろいも

出典元/『いぬのきもちセレクション』「愛犬と季節のイベントを一年中楽しめる!手づくりレシピBOOK
(監修:ペット栄養管理士/ペット東洋医学アドバイザー いちかわあやこ先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )

佐野忠士先生

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