犬と暮らす
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犬見知りをする犬としない犬の特徴は? 他の犬が苦手な場合の対応方法も
愛犬が犬見知りの場合、毎日の散歩や動物病院の待合室、おでかけ中などで、いつもより他の犬との距離が近くなったとき、どうすればよいか悩まれている飼い主さんもいるようです。こんなとき、愛犬に対してどう対応すればよいのでしょうか。
「犬見知りをする犬としない犬の特徴と他の犬が苦手なコへの対応」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。
『犬見知りの犬』と『犬見知りをしない犬』の特徴や傾向
山口先生:
「犬見知りの犬とは、犬に対して苦手意識を持っている犬のことをいうのでしょう。原因は子犬期の社会化不足のほか、怖がりな気質、過去に犬にかまれるなどの怖い体験がきっかけとなることもあります」
――では『犬見知りをしない犬』の特徴や傾向はありますか?
山口先生:
「子犬期に十分に社会化された犬、おおらかで遊び好き、好奇心が旺盛な犬は犬見知りをしない犬の特徴や傾向といえますね」
犬見知りを慣らすことはできる?
山口先生:
「まずは今以上に犬見知りを強くさせないよう、犬が集まる場所は避ける、カートやキャリーを利用するなどの工夫をしてあげましょう。
対策をしないまま他の犬と接する経験を重ねるほど、苦手意識は高まります。その上で、少しずつ慣れていくことは可能です」
犬見知りを慣らす方法
山口先生:
「たとえば、ドッグランなど犬の集まる場所の外で、愛犬が怖がらない距離を保っておやつを与え、これを繰り返しながら少しずつ距離を縮めていきます。
このとき無理はせず、愛犬のペースに合わせて行いましょう。
特に、日常的に他の犬と接する機会が多い場合や他の犬を見るとかなり吠えてしまうなど、軽減しないと日常生活に差し障るのであれば、少しずつでも対策をしたほうが生活しやすくなるでしょう」
愛犬が犬見知りをする飼い主さんへ
山口先生:
「慣らすのは難しいかもと感じるなら、愛犬が安心する環境をできるだけ整えてあげてください。飼い主さんが悩んでいる以上に、愛犬は不安な状況に戸惑っているかもしれません。
たとえば
- お散歩はできるだけ犬の少ない場所や時間帯を選ぶ
- 通院時はカートやキャリーを使う
- 動物病院の外で待たせてもらう
など、今以上に他の犬への苦手意識を強くさせない工夫をしてあげましょう。困ったときは犬の保育園などプロの手を借りてみるのもおすすめです」
犬の性格はそれぞれだからこそ、そのコにとって無理のないように対応をしてあげたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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