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【獣医師が解説】命の危険が潜んでる!その果物、犬に与えてもOK?

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犬と人の体の構造は、当然ですが異なります。人にとって健康に良いとされている食べ物でも、犬にとっては命の危険が潜んでいることもあります。そこで今回は「果物」を主軸として、犬に与えてもOKな食べ物とNGな食べ物をそれぞれ紹介します。

人と犬の体の違い

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愛犬から食べ物をねだられると、ついついあげたくなってしまいますよね。しかし、人と犬は基本的な構造が異なります。まず一つめは「感覚の違い」です。人は物事を捉えるときに視覚を優先させますが、犬は嗅覚に優れています。そして、人には聞き取れない音も聞き分けられる聴覚も優れています。

二つめは「習性の違い」です。犬は野生の頃、群れをつくって集団で暮らしてきました。頼りになるリーダーに従い、狩りをする姿はさぞ凛々しかったことでしょう。

そして三つめは「体の違い」です。オオカミを先祖に持つ犬は、肉食に近い雑食系でした。獲物を切り裂く鋭い歯を持ち、硬いものを砕く丈夫なあごを持っています。一方で人は雑食で、食べ物をすりつぶすように咀嚼しながら食べます。そして体内で栄養素を生成する仕組みも人とは異なっており、外部から摂取する必要のある必須栄養素や、その適量にも違いがあるのです。

つまり犬と人の生活スタイルを、同じベクトルで考えるべきではないと言うこと。人が食べる食品の中には、犬にとっては害となるものあるので、私たち人の食事をそのまま犬に与えるのはよくありません。そこで今回は「果物」に焦点を当てて、犬に与えて良いものといけないもの、そしてその量をご紹介します。

犬に与えていい果物って?

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リンゴ

リンゴに含まれる「ペクチン」には、腸の働きを良くして、排便を促す効果が期待できます。低カロリーで歯ごたえ充分、便通も良しくてくれるりんごは、ダイエット中のおやつにもピッタリ。与えるなら皮をむき、芯と種を取り除いてから小さく切って、生のものを20gまでにしましょう。

イチゴ

イチゴは、ストレスの軽減を見込める「ビタミンC」が、レモン果汁を上回るほど豊富に含まれた果物です。カロリーも低いので、りんごと同様にダイエット中のおやつにおすすめです。与えるならヘタを除き、生のものを20gまで。

バナナ

バナナに多く含まれる「カリウム」には、細胞を活性させて筋肉の収縮や腸の運動を助ける効果が期待できます。整腸作用が期待できるので、愛犬が便秘気味のときに与えましょう。さらにエネルギー補給にもなるフルーツです。皮をむいて表面の筋も取り除いて、生のものを20gまで与えてください。

アセロラ

アセロラは暑い国で育つ果物なので、紫外線から身を守ることができる「ビタミンC」や「β-カロテン」が豊富に含まれています。これらの成分は免疫力を高めたり、感染症を予防したり、体調の回復を早める効果が期待できます。与えるならヘタを除き、生のものを1粒まで。

クランベリー

クランベリーは、フラボノイドやプロアントシアニジンといった「ポリフェノール」や「ビタミンC」が多く含まれている果物です。犬の尿路感染症や歯周疾患の予防効果に期待が寄せられています。与えるならヘタや種をしっかり除き、生のものを1~2粒まで。

クコの実

クコの実は、昔から漢方薬として用いられています。「カロテン」や「ビタミンA」を豊富に含み、粘膜を保護する働きや、被毛・爪を強くする効果が期待されています。与えるなら種を取り除き、3~4粒までにしましょう。

犬に与えてはいけない果物は?

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ブドウ

ブドウを犬に与えたことが原因で、腎不全や下痢などを引き起こした中毒報告があります。干しブドウも同様に危険性を持っているので、与えないようにしましょう。

イチジク

イチジクは、皮や葉、果肉に中毒性のある成分を含んでいます。口内の炎症や嘔吐の原因になるので、与えないようにしましょう。

ドライフルーツ

ドライフルーツには多様なフルーツが混ざっている場合が多いので、犬が中毒を起こすフルーツが入っている商品もあります。そしてドライフルーツは糖分が高く食物繊維も多いので、軟便や下痢の原因にも。決して与えないようにしてください。

レモンやグレープフルーツなど皮をむかない柑橘類

外皮部分に嘔吐や下痢の原因になる中毒成分が含まれています。そのため、皮をむかずに包丁で切るフルーツは与えないようにしましょう。

野菜も紹介!与えてもいいもの・いけないもの

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与えても大丈夫な野菜

◇トマト
「ビタミンC」や「カリウム」の宝庫といわれているトマト。赤い色素の「リコピン」は、抗酸化作用も期待できます。犬にとっては水分補給に一役買う野菜ですが、与え過ぎると軟便に繋がることも。与えるなら生で15gまで、プチトマトはヘタと種を取り除いて1個までにしましょう。

◇ブロッコリー
ブロッコリーは「ビタミンC・A・B1」などを多く含んでいるので、犬にも好ましい食材です。ただし食物繊維も豊富なため、与えすぎには注意しましょう。与えるなら食物繊維の多い軸部分は取り除き、加熱して10gまでにしてください。

◇バジル
バジルには「β-カロテン」が豊富に含まれており、香りにリラックス効果も期待されます。しかし香辛料の一つであるため、刺激が強いと感じる犬もいます。バジルを気に入った犬でも、様子を見ながら少しずつ与えましょう。与えるなら0.5gまで。

与えてはいけない野菜

◇玉ねぎ・長ネギ
赤血球を破壊するので、最悪死に至る場合も。ネギ類が含まれる料理にも注意が必要です。

◇ニンニク
ネギ類と同じユリ科の食べ物なので、下痢や嘔吐の原因になります。

与えていい果物でも少量のみ!

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与えてはいけない果物・野菜は、たとえ少量でも与えてはいけません!中毒を引きおこしたり、下痢や嘔吐といった体調不良を引き起こしたりする食材は、含まれている汁や料理も与えないようにしましょう。

そして、与えても大丈夫な食べ物でも、与え過ぎはNG。あくまで「少量なら与えても害はない」ということを頭に入れておいてください。犬に与えてはいけない果物・野菜には、命の危険も潜んでいます。愛犬と一緒に健康に過ごすためにも、適切な量を守って与えましょう。

出典元/『いぬのきもち』2017年3月号「ふだん使いの健康食材 犬に与えてOK?NG?」(監修:高崎一哉先生)
    『いぬのきもち』2017年2月号「イマドキ健康食材 犬に与えてOK?NG?」(監修:高崎一哉先生)
    『いぬのきもち』2017年5月号「愛犬の栄養学辞典」(監修:徳本一義先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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