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愛犬にりんごをあげていい?栄養と効果は?ペット栄養管理士が解説!

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「愛犬にりんごをあげていいの?」「子犬の場合は何ヶ月からあげていいの?」「あげるときの注意点は?」など、犬×りんごに関する飼い主さんの疑問を総ざらい!さらにりんごの栄養素が犬にとってどう働くのかなども、ペット栄養管理士が解説します!

愛犬にりんごをあげていいの?

アプリ画像より NO.80565

甘くて美味しいりんご。りんごの旬は秋から冬にかけてですが、最近では探せばオールシーズン手に入る、フルーツの定番ともいえる果物ですね。人にとってはおいしい食べ物でも、犬にとっては毒となる場合もあることはよく知られていますが、りんごはOK!

飼い主さんがりんごを食べていると、その甘い匂いにつられた愛犬に、おねだりされるということもありますよね。

りんごは低カロリーなので、ダイエット中のおやつ代用品としてもおすすめの果物です。細かく刻むか、すりおろしてから与えてあげましょう。かといって、好きなだけ与えていいわけではありません。与え方や与える量など注意点がいくつかあるので、順を追って解説していきましょう。

りんごに含まれる主な成分と、犬に有益な効果

りんごの約8割を水分が占めていますが、さまざまな栄養素が含まれており、その中のいくつかは人や犬にとって有益な効果があるとされています。「りんごが赤くなると医者が青くなる」というのはりんごが人の健康に良いことを例えたことわざですが、犬も同じなのかもしれませんね。それでは、りんごに含まれている成分や、その有益な効果をいくつかご紹介します。

・ペクチン
りんごには「ペクチン」という成分が含まれています。ペクチンは水溶性の食物繊維なので、腸内に溜まった不要物を外に排出する働きがあり、便秘の解消などの整腸作用が期待できます。またペクチンには、悪玉菌を減らして善玉菌を増やす働きがあるので、免疫力UPにも効果があるとされています。

・ポリフェノール
りんごの皮には「ポリフェノール」が多く含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があるので、老化防止やがん予防に効果があると言われています。最近の研究によると、ポリフェノールは筋肉の強化や脂肪減少にも効果的だという結果も出ているようですよ。

・カリウム
りんご100gあたり120mgと、「カリウム」も多く含まれています。カリウムには、体内の余分な塩分をおしっこと一緒に体外に排出する働きがあるので、高血圧や腎臓病の予防効果が期待できます。しかし、腎臓や心臓が悪い愛犬の場合には、獣医師と相談して給与することをおすすめします。

・ビタミン類
りんごには、ビタミンA、B群、C、E、葉酸など、多くのビタミン類が含まれています。しかし、犬はビタミンCやビタミンKを体内で作り出すことができると言われているため、食事で多く与えても尿として出てしまうのであまり意味はありません。AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めている栄養基準によると、犬に必要なビタミンは

・ビタミンA
・ビタミンB群
・ビタミンD
・ビタミンE

これらだとされています。りんごには少量ずつながら満遍なく含まれているので、犬のおやつとしておすすめできますね。

子犬の場合は、何カ月からあげていい?

細かく刻んで与える場合は、固形フードが食べられるようになった時期からOKです。最初はかなり細かく切って、喉に引っかからないようにしてあげましょう。すりおろせば、離乳食の一部に加えても大丈夫です。犬の離乳食は一般的に生後1ヶ月~3ヶ月程度なので、りんごならかなり早い段階から食べさせることができるというわけですね。

1回であげる量

りんごの大きさは小さい物で約200g、大きい物では約400g程度ですが、まるまる1つは体の小さな犬にとっては多すぎます。1回にあげる量はほんのひと切れ、約20gを目安にしてあげるといいでしょう。そして与える際は、食べやすいサイズに切ってあげてくださいね。

犬にりんごをあげる場合の注意点

愛犬にりんごを与える場合、注意すべき点がいくつかあります。愛犬の健康を守る上でも重要なので、必ず守るようにしてください。

・与える形状に注意!
前述しましたが、リンゴを与える際は必ず細かく刻んでから与えるようにしてください。大きいままだと単純に食べにくいですし、固いので喉に詰まらせるおそれがあります。消化吸収の能力が未熟な子犬や、噛む力が弱くなっているシニア犬に与える際は、すりおしてあげましょう。

・可能ならカロリー計算を!
りんごは100gあたり約57kcaと低カロリーな食べ物ですが、その成分の多くは糖分が占めています。与える場合はカロリーだけでなく、糖分の量も考える必要があります。果物はほとんどが糖分の塊なので、カロリーが低くとも糖分の面で注意が必要です。

りんごに限らず全てのものに言えますが、通常の食事以外でおやつを与える場合は、おやつの分を通常のフードから差し引きましょう。そしてエネルギー量や糖分量を再計算することが、愛犬の健康を維持するうえで大切です。

・甘味を好む犬は要注意!
甘い味を好む犬がりんごの甘さを気に入って食べ過ぎてしまい、ドッグフードを食べなくなってしまったという事例があります。食べる量の調整は飼い主さんの義務。あらかじめ量を量って、欲しがってもそれ以上与えないようにしてあげてください。

・与える場合は少量から!
どの食べ物にも言えますが、犬にも好き嫌いや相性があります。アレルギーの有無を調べるという意味でも、はじめて与える際はごく少量にとどめて、徐々に増やしていくと良いでしょう。

りんごの皮や種はあげていいの?

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りんごの種に含まれて中毒症状が報告されている成分はCyanogenic glycosidesというものです。種や芯には「青酸配糖体」という物質が含まれていますが、その中の1つに「アミグダリン」と呼ばれる成分があります。アミグダリンは人や犬の体に入ると、中毒性のあるシアン化物に変化してしまいます。シアン化物は、多量に摂取すると命に関わる危険な物質ですが、りんご1つ程度ではそこまでの危険性はないといわれています。

しかし体の小さな犬にとっては、りんご1つと言えど油断は禁物です。詳しくは解明されていませんが、リンゴの種を食べたと考えられる犬が、嘔吐や下痢などの中毒症状を起こしたという報告があります。中毒の危険から回避するためにも、りんごを与える際は種や芯を取り除いてあげるようにしましょう。

種や芯とは違い、りんごの皮には中毒性がある物質は含まれていないので、犬に与えることができますし、皮にはポリフェノールが多く含まれているというメリットもあります。しかし皮は犬にとって食べにくいので、与える際はきれいに洗ったうえで、細かく刻むかすりおろしてあげてください。

なお、りんごのケーキやりんごのチップなど、りんごを使った「加工品」は与えない方が無難です。りんごの加工品には大量の砂糖が使われていることが多く、少量でも犬にとっては糖分オーバーになってしまい、体に大きな負担がかかってしまいます。

こんな症状が出たら中止しましょう(嘔吐、下痢、アレルギー)

りんごを食べることで、まれに嘔吐や下痢を起こす犬がいるようです。りんごは水分が多いので、食べさせ過ぎると下痢の原因となる場合があります。また、まれにりんごに対するアレルギーを持っている犬もいます。

主な症状としては、口の中が痒くなったり嘔吐したりしますが、アレルギーが重度の場合は命に関わるおそれも。ヨモギやハンノキ、他のバラ科植物に対してアレルギーがある犬は、交差反応が出ることもあるのでりんごは与えない方が無難です。もし嘔吐や下痢などの症状が出たら、すぐに食べるのをやめさせてください。しばらく様子を見ても直らない場合は、速やかに獣医師に相談しましょう。

76%の飼い主さんが愛犬はりんごが好きと回答!

「まいにちのいぬのきもちアプリユーザーアンケート」にて、893名の飼い主さんにりんごについてのアンケートを取ってみました!

「りんごを食べさせていいか、食べさせてはダメか知っている?」

・食べさせていい97%
・食べさせてはダメ1%
・分からない2%

ほとんどの飼い主さんが、「りんごを食べさせてもいい」ということをご存知のようでした。そして「りんごをあげたことがありますか?」との質問には、74%の飼い主さんがYESとご回答。過半数の方がりんごを与えたことがあるそうですよ。

「愛犬はりんごが好き?」

・好きでよく食べる77%
・好きかはわからないが食べる18%
・好きではないが食べる2%
・好きではないので食べない3%

「愛犬はりんごが好き?」という質問には、8割近くの犬がりんご好きという驚きの結果が!「好きかはわからないが食べる」を含めると、なんと95%の犬がりんごをよく食べるのだそうです。

以下、飼い主さんの声を抜粋します。

【好き】
「イチゴ、りんご、メロン、スイカ、この4つには明らかに執着があり、よだれポタポタしながらもらえるの待ってます。私のごきげん損ねてもらいそびれないように必死にいい子の体勢しながらよだれポタ〜。」
「りんごを見ると飛んで来ます!」
「りんごをしゃりしゃり音を出して食べてる時の幸せそうな顔はほんとに可愛いです。」
「りんごが大好きで、「りんご」と聞いただけで目が輝きます。」

【嫌い】
「小さい頃はりんごが大好きだったのに梨や干し芋などあげるようになったらリンゴには見向きもしなくなりました。」

りんごを見ると飛んでくるなんて、想像するだけでとてもかわいいですね!
ただし、前述した通り与えすぎは禁物。1回20gという目安を守るようにしましょうね。

りんごを使ったおすすめ犬おやつレシピ

アプリ画像より NO.77690

りんごをただ与えるだけでは味気ないな、という方におすすめなのが、りんごとヨーグルトを合わせたおやつレシピです。

【材料】
・りんご20g
・ヨーグルト小さじ2杯

【作り方】
① りんごを細かく刻むかすりおろす。
② ヨーグルトと混ぜる

ヨーグルトは消化が良く、腸の働きを助ける効果が期待できますが、カルシウムが多いので摂りすぎは尿石の原因になるおそれがあります。小さじ2杯程度にとどめておきましょう。そして使用するのは、無糖のプレーンヨーグルトにしてください。低脂肪や無脂肪タイプのものがあればベストですね。

なお、フルーツヨーグルトは砂糖が使用されていたり、食べてはいけない果物が入っていたりする場合があるので避けてください。犬によっては乳糖不耐性で、乳製品を食べるとお腹を壊す子もいます。ヨーグルトは発酵の過程でほとんどの乳糖が分解されていますが、はじめて与える際は念のため少量からにしましょうね。

りんごジュースやりんご味のアイスなどはあげてもいいの?

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りんごの加工品は愛犬にはあげない方が良いとされていますが、成分や製法をよく見れば与えても大丈夫な場合があります。

具体例は以下の通りです。

りんごの加工品はあげてもいい?

・りんごジュース
砂糖無添加のもののみOK。ミックスジュースなど他の果物が混ざっているものはNGです。

・リンゴチップ
ただ乾燥させたものならOK。油で揚げてあるものや、砂糖がまぶしてあるものはNGです。

・りんごケーキ
糖分が多いのでNG。

・りんご味のアイス
ケーキと同じく、糖分が多いのでNG。

・りんご味のゼリー
無添加で砂糖を使用していないシンプルなゼリーのみOK。添加物が多く、糖分が高いものはNGです。また、喉に詰まらせないよう、ぐちゃぐちゃにしてから与えた方が良いでしょう。

加工度が高いほど多くの成分が使用されているため、アレルギーなどの観点から見ても注意が必要です。

美味しいりんごで愛犬と楽しく健康に

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りんごは1年を通して手に入りやすい果物です。犬だけでなく、人間の健康にもよい成分が多く含まれているので、愛犬との毎日のコミュニケーションと健康に、おいしいりんごを役立ててくださいね。

りんご大好きなワンちゃん動画を集めました

アプリ画像より NO.98696

果物の中でも、りんごが好き!というワンちゃんも多いようです。りんごをおいしく食べている、かわいい動画を集めました。


ボストンテリアの子がりんごを食べている動画です。シャクシャクという音が聞こえますね、とても美味しそうです♪


マルチーズのわたまるさん。りんごがとにかく大好きなのだそうです。りんごを見るやいなや大慌て!それでもしっかりお手やマテができるなんて、おりこうさんですね♪


真っ白の秋田犬、げんきくん!みかんが大好きなようですが、りんごはもっと好きなんだとか。もっふもふな被毛は抱き着きたくなりますね♪

りんごの他にもこんなにある!犬が食べられる果物

アプリ画像より NO.98542

りんご以外にも、ワンちゃんの健康の役にたつ果物があるのをご存知ですか?日本では季節ごとにさまざまな美味しいフルーツが手に入るので、愛犬と季節を感じながら食べるのも楽しいですよ。

犬が食べられる果物

  • バナナ
  • いちご
  • すいか
  • メロン

犬が食べると危険!犬の体に害になる果物

アプリ画像より NO.98507

りんごなどとは違い、食べると犬の体にとって害になるおそれがある果物もあります。ただ体調が悪くなるだけでなく、ものによっては愛犬の命に関わる場合も。間違って与えてしまわないように「何を食べさせたらだめなのか」を知っておく必要がありますね。

また、与えた食べ物の中に含まれていたという事故もあるので、愛犬に与える食べ物の成分はしっかりと把握しておきましょう。

犬が食べると危険な果物

  • ぶどう
  • いちじく
  • レモン・グレープフルーツ
  • アボカド
  • ドライフルーツ

監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )

佐野忠士先生

出典/『いぬのきもち』「犬に与えてOK?NG?犬の食べ物図鑑」(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/higarina
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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