思わぬ事故につながることも…引っ張りによるリスク
愛犬との散歩中、リードを引っ張られて危険な目にあったことはありませんか?お散歩にテンションが上がっているのは分かりますが、急に引っ張られてしまうと、飼い主さんが転倒するおそれもありますし、そこが自転車や自動車の多い路上だった場合は、巻き込まれ事故などの危険性もあります。愛犬も飼い主さんも最悪な結果にならないためにも、引っ張りグセはなるべく解消したいですね。
犬が引っ張ってしまう理由は?
犬がお散歩中に引っ張ってしまう理由は、「引っ張れば飼い主さんがついてきてくれる」と勘違いしているのだと考えられます。特に成長するにつれて力が強くなってくると、その傾向が見られるようになるので、飼い主さんと一緒に歩く方が楽しいのだと、あらためて教えてあげる必要があります。
引っ張りへの対処法とは?
1. 飼い主さんに注目すると楽しいと教える
1つめの対策は、「飼い主さんを見つめて歩くと楽しい」と覚えさせる方法です。まずオスワリをさせて、飼い主さんに注目させます。そして、飼い主さんに注目して歩けていたら、ほめておやつを1粒与えてください。その際は「イイ子ね!」などと、声をかけてあげましょう。
毎日のお散歩で継続すれば、飼い主さんを見つめることが良いことだと学習し、引っ張りグセも軽減するはず。おやつはあらかじめ、カバンやポケットに多めに持っていきましょう。取り出しやすい「おやつポーチ」もおすすめですよ。
2. 「イージーウォークハーネス」で予防
2つめは、アイテムを使った対処法。「イージーウォークハーネス」を装着して、お散歩に出かけましょう。「イージーウォークハーネス」は引っ張り予防のために作られており、引っ張ると犬の胸部が飼い主さんに向くようになっています。つまり、引っ張ろうとしても飼い主さんの方を向いてしまうので、前に進めないというわけ。やや強制的ではありますが、1つの手として覚えておきましょう。
3. 引っ張ると歩けないと教える
最後は、「引っ張ると歩けないんだよ」と教えてあげる方法です。愛犬がリードを引っ張り、ひもがピーンと張ったのを確認したら、その場に立ち止まりましょう。そしてひもが緩んだらまた歩き出し、引っ張ったら止まる、を繰り返します。練習するうちに、ひもが緩んでいないと前に進めない、と学習するようになりますよ。
大きな事故につながる前に…
日々のお散歩は、飼い主さんも愛犬もリフレッシュの時間になるでしょうし、特に一日の大半を家で過ごす犬は、開放感のある外の環境にウキウキしているはず。だからこそ、「楽しい時間」で終わらせたいですよね。もし引っ張りグセに悩んでいる方は、今回ご紹介した対処法を取り入れてみてください。
参考/「いぬのきもち」2017年8月号『しつけの3大困りごと、解決します!』(監修:Can! Do! Pet Dog School 代表 西川文二先生)
文/chiroko
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。