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愛犬の行動に困ったら頼りたい 「行動診療科」を知ってますか?

「行動診療科」とは

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「行動診療科」とは犬の「行動」に関する相談を受け、獣医学的な側面も考慮しながら、治療を行う専門科です。行動診療科の獣医師たちは、犬の行動に関する専門家。認定医が在籍する動物病院をはじめ、科を設置する動物病院も増えているんです。行動診療科で取り扱う犬の行動の種類は多岐にわたります。

行動診療科で取り扱う主な犬の行動

・吠える・怖がるなどの一般的な悩み
・噛む・唸るなどの「攻撃行動」
・しっぽを追い回す・傷になるまでなめ続けるなどの「自傷行動」
・前触れもなく噛むなどの理由のよくわからない「異常行動」

「行動診療科」を受診する前にやっておくこと

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「異常行動」は、まずはかかりつけの動物病院で診察を

「なんの前触れもなく噛む」「きっかけもなくおびえた様子を見せる」など、理由がよくわからない行動は「異常行動」に当てはまります。この場合は、身体的または精神的な疾患が隠されている恐れもありますので、まずはかかりつけの動物病院で検査などをしてもらいましょう。

子犬の場合は「行動」の見極めが重要

子犬の場合は、やんちゃで好奇心旺盛なため、予測不能な行動をとることがあります。子犬の激しい行動が「異常」なのか、それとも「子犬としてはふつう」なのかの見極めが必要です。初心者の飼い主さんの場合はなかなか難しいかもしれませんが、そんなときは、パピー教室などに参加してみるのも一つの手です。他の子犬の様子を見ることで、愛犬の行動が「異常」かどうかの判断材料になるはずですよ。

「行動診療科」での治療内容とは

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カウンセリングによって犬と人の関係性を読み解く

たとえば、「お手入れの際に愛犬が噛む」というケースで受診した場合、さまざまな原因が考えられます。こんなとき、行動診療科では散歩や遊びは足りているか、犬を叱っていないか、犬に要求グセがあるかなど、飼い主さんへのカウンセリングを行います。そして、その内容をもとに飼い主さんと犬の関係を読み解き、今後のアドバイスをしていくのです。

飼い主さんの「間違った接し方」についてアドバイス

飼い主さんの「犬とはこうあるべき」というプレッシャーから「問題行動」を起こす犬もいます。犬は飼い主さんの気持ちに敏感な動物なので、飼い主さんの気持ちが張り詰めていたり、叱られてばかりだったりするとストレスを感じることがあります。行動診療科の治療では、このような飼い主さんのしつけに対してアドバイスを行い、飼い主さんと犬の関係について見直す機会を与えてくれます。

愛犬に対する「思い込み」に気が付くことも

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飼い主さんの中には、治療の過程で「犬はみんな撫でられるのが好き」「家の中でオスワリができれば外でもすぐにできる」など、犬に対する『思い込み』で接していたことに気が付くこともあるそうです。

行動診療科と聞くと、聞き慣れないため少し身構えてしまう飼い主さんもいるかもしれません。しかし、犬の行動に悩んでいる場合は、一人で悩んでいないで受診してみるのも一つの策かもしれませんよ。
参考/「いぬのきもち」特別編集『犬との暮らし大事典』(監修:東京大学附属動物医療センター特任教授 ACプラザ苅谷動物病院 獣医師 獣医行動診療科認定医 荒田明日香先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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