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犬が見せる「老化のサイン」 体の変化に気を付けて

犬がシニア期を迎えると、今までできていたことができなくなるなど、少しずつ体や行動に変化が出てきます。これらの変化はなぜ起こるのでしょうか?

犬の老化について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬は老化により活動時間が変化する

首をかしげるトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――一般的に、犬は何才からシニア期に入るのでしょうか。
また、老化のスピードは小型犬や大型犬では違いはありますか?

岡本先生:
「7才からです。また小〜中型犬だと7才くらい、大型犬は5才くらいから老化が進んでいくといわれています。老化が進むとさまざまな変化がみられるようになります」
――犬の老化の兆候ではどのようなものがありますか?
岡本先生:
「散歩の時間や活動時間が減り始め、くつろぐ時間をより好むようになります」

体の変化でわかる犬の老化のサイン

ひなたぼっこするシニア犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
また、シニア犬の体の変化については以下のポイントが挙げられます。

・体調不良が起こりやすい
内臓や循環器の働きが悪くなることや体温調節が上手くできないことで、体調不良が起こりやすくなります。

・白髪が目立ち始める
毛の色をつくる細胞の働きが弱まることで、白髪が目立ってきます。

・鼻が乾燥しやすい
角質の新陳代謝が悪くなることで、鼻がカサカサに乾きやすくなります。

・イボができやすい
皮脂腺腫や乳頭腫など良性のイボが体にできやすくなります。

・目が白くなる
核硬化症や白内障になると目が白っぽくなったり、視力の低下がみられます。

・脂肪がつきやすくなる
運動量や基礎代謝の低下によって、筋肉量が減ることで脂肪がつきやすくなります。

・体臭が強くなる
皮膚常在菌への抵抗力が弱くなることによって、体臭が強くなることがあります。

・お尻が小さくなる
運動量の低下によって筋肉が落ちると、お尻が小さくなります。

シニア犬がかかりやすい病気とは

――老化によってかかりやすくなる病気はありますか?

岡本先生:
「甲状腺の病気、内臓疾患、腫瘍を患いやすくなります。元気でも半年に1回健診をうける事をおすすめします。」
元気に散歩する柴とパピヨン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬の老化の変化で異変を感じたらかかりつけの獣医師に相談しましょう。
また、定期的に健康診断を受けることも、犬の老化のサインに気がつくポイントとなります。

愛犬とできるだけ長く一緒に過ごすためにも、シニア犬の体に起こっている変化を観察する習慣をつけることは大切ですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
再構成/いぬのきもちWeb編集室
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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