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パパに抱っこをおねだりする犬の「耳」に違和感? 犬が耳をペタンと倒しているときの心理|獣医師解説
この日もおねだりに成功し、パパさんに抱っこしてもらってまったりしていました。眠たそうで“やる気のないような表情”がなんとも愛らしいですが、表情以上に気になるのがぽんちゃんの顔の丸み。
丸すぎる…
「眠たくて甘え中の犬が非常に丸い」と投稿された動画には、Twitterユーザーから「すごい丸いですね!!」「お耳はどこ? 可愛い」「耳格納」「眠そうにしているぽんちゃんの表情、可愛くてたまらないですね」などとコメントが寄せられ、反響を呼んでいました。
思わず家事を中断(笑)
「私はキッチンで洗いものをしていたのですが、ふとリビングのほうを見ると、まん丸なぽんがこちらを見ており、思わず手を止めて撮影しました。
あの光景を見た瞬間は、率直に『丸すぎ!!』と思いましたね(笑)」
たびたびアザラシ化する?
ぽんちゃんは子犬の頃から耳をペタンとキレイに倒していたといい、その様子がアザラシのように見えたそう。そして、1才を過ぎた頃から「こぐまカット」をするようになり、よりアザラシっぽく見えるようになったのだとか!
「アザラシ化は、お散歩の準備をしているときやオヤツをもらうとき、飼い主たちが帰宅したときなどの『嬉しいとき』にもなりますし、眠たくなったりして『甘えているとき』にもなります」
【獣医師解説】犬が耳をペタンと倒しているときの心理
犬が耳を後ろに倒すのは「ヒコーキ耳」と呼ばれることも
「犬が耳を後ろにペタンと倒すしぐさのことを『ヒコーキ耳』と呼ぶことがあります。今回のぽんちゃんも、表情や状況から考えておそらくヒコーキ耳だろうと思います。リラックスしていて、嬉しい気持ちや甘えている様子が伝わってきますね。
犬は耳を使って、感情を表現することがあります。耳を後ろに倒すヒコーキ耳も感情表現のひとつで、ヒコーキ耳をしながら穏やかな表情をしたり、しっぽを振ったりしていれば、リラックスして好意を示したり喜んでいると考えられるでしょう。
一方で、耳を倒しながら歯をむき出しにしていたり、表情がこわばっていたりする場合には、威嚇や警戒といった敵意を示しているサインに。不快なときや、イヤな気持ちが強いときにも見られるでしょう」
ヒコーキ耳をしやすい犬の傾向
「ヒコーキ耳をしやすい犬の傾向は耳が横向きの形になる犬種で、柴犬などの『立ち耳の犬種』に多いです。そのなかでも、直立耳をもつ犬種はヒコーキ耳になりやすいでしょう。
今回のぽんちゃんのように“アザラシ”のように見えやすいコは、毛がもふもふしていて耳が隠れやすかったり、頭のサイズに対して耳が小さめのコに見られやすいかと思います。
たれ耳の犬種も耳を動かすことはできますが、ヒコーキの形にはなりません。たれ耳の犬が耳を倒した場合、耳が後ろに引いたように、あるいは少し耳が開いたように見えることが多いでしょう。
たれ耳のコの場合は、耳の付け根をよく見ると動きがわかります。その際、目つきなどの表情や全体の雰囲気もあわせて観察し、そのときの犬の気持ちを理解してあげるとよいでしょう」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/柴田おまめ
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