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犬の肉球のケガにどう対応する? 症状別の肉球トラブル対処法

「もし、愛犬がお散歩やおでかけなどの外出時に、肉球をケガしてしまったらどうすればいいの? 」このようなとき、肉球のトラブルへの対処法を知っておくと慌てずに対応することができます。

「犬が肉球のケガをしたときの対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。

犬が肉球をケガするのはどんなとき?

愛犬の肉球のケガにどう対応する? 症状別の肉球トラブル対処法 いぬのきもち
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犬の肉球のケガは、犬が鋭利なものを踏んだときやアスファルトなどの地面が熱いことによるやけどなどで起こりやすいです。特に、足元が確認しにくい草むらや暗い場所では愛犬が足裏をケガしないように注意が必要です。

また、体重が重く脚力がある大型犬は、運動のしすぎで肉球が剥がれてしまうこともあります。

犬が肉球をケガしたときの症状と対処法

愛犬の肉球のケガにどう対応する? 症状別の肉球トラブル対処法 いぬのきもち
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犬の足裏はトラブルに気がつきにくい部位ですが、肉球にケガをしていると足先を頻繁になめたり、患部の足を上げて地面につかないようにするなどの症状がみられることがあります。

愛犬が肉球のケガをしてしまったときの症状別の対処法

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ではここからは、犬が肉球にケガをしたときの症状別の対処法についてお話ししていきます。

①肉球から出血がある場合

愛犬の肉球から出血がある場合、まずは落ち着いて患部を洗うことができる状況であれば流水で洗い、清潔なコットンなどでしっかり押さえましょう。

このとき、小型犬の場合は抱き上げて、大型犬の場合は座らせると対応しやすいです。

傷が大きい場合、患部を刺激すると再度出血が起こりやすくなるので、そのまま愛犬をキャリーやカートなどに入れて、できるだけ安静な姿勢を取らせながら動物病院を受診するようにしましょう。

大型犬の場合はコットンで傷口を抑えてその上からテープで固定したり靴下を履かせるなど、傷口が地面に触れないようにするとよいでしょう。

②肉球が剥がれてしまった場合

愛犬の足裏の状態を確認したとき、もし肉球が剥がれてしまっていた場合は患部を清潔に保ち、愛犬がなめてしまわないように対処をします。

流水で患部の汚れを洗い流してから清潔なガーゼなどを当てた後、犬用靴下などを履かせるとよいでしょう。

③愛犬が痛がって歩けない場合

愛犬が片足を上げるなど肉球に痛みがあって歩けない場合は、その場で抱っこをするかキャリーケージに入れるなど、それ以上は無理をさせないようにさせてから、早めに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

消毒液は使用せずに動物病院を受診することが望ましい

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愛犬が肉球のケガをした際に「消毒はしたほうがいいの? 」と迷われる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。消毒液を使用することで肉球の患部が刺激されると犬が驚いてしまい、その後の処置を怖がる場合も考えられます。

犬の足裏は汚れやすく、また犬が気にしてなめやすいことから化膿しやすいため、基本的には流水で流し、患部を清潔にして動物病院を受診することが望ましいです。

動物病院で行われる肉球の治療方法

犬が肉球をケガしたとき、動物病院では傷の大きさや深さによって治療方法の判断を行います。

治療としては、洗浄や消毒、ガーゼなどで患部をガードしたり、深い傷である場合は縫合をすることもあります。また、抗生剤や痛み止めなどのお薬であったり、塗り薬や足裏を舐めないようエリザベスカラーなどの装着が必要になる場合もあります。

愛犬の肉球のケガを防ぐためにできること

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愛犬の肉球のケガを予防する方法としては、
  • 見通しのよいところで散歩をさせる

  • 夜間は懐中電灯で安全確認を行う

  • 暑い時期はアスファルトを触ってやけどの心配がないかを確認してから歩かせる

といった配慮が必要です。

愛犬の肉球のケガに気がつくために

愛犬の肉球に何らかのトラブルがあったとき、普段から愛犬の様子を観察しておくことで異変に気がつくことができるはずです。

歩き方に変化がないか、特定の場所を気にしてなめていないか、愛犬の周囲に出血の跡がないかなどの観察に加えて、お散歩や運動の後は足をきれいにするだけでなく、肉球を確認する習慣を持つことをおすすめします。

また、愛犬と旅行などのおでかけをする際は、ペットボトルなどに入れた水、清潔なガーゼ、犬用靴下、タオル、キャリーケースや愛犬を運べるものを用意しておくと足裏のトラブルの備えとなるでしょう。

愛犬とお出かけをする際の参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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