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仮病が使えるのは賢い証拠?驚くべき犬の生態をご紹介

犬の動きを観察していると、「どうしてそんなスゴイことができるのだろう?」と驚くことがありますよね。そこで今回は、哺乳類学者の今泉忠明先生に、犬の驚くべき生態について教えていただきました。

Q. 犬のウンチはどうしてキレがいいの?

朝ごはんを食べるMダックスのリンちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
A. 単一のフードを食べていると、消化が安定してウンチのキレがよくなるから

いつも同じフードを食べていると、腸内での消化活動が安定します。するとウンチがちょうどいいかたさになり、キレもよくなる傾向が。また、肛門を締める筋肉が強いのも理由かもしれません。対して人は、肉や野菜などいろいろ食べますよね。このためウンチの状態は日々変わり、トイレットペーパーが必須なのです。

Q. 狭い場所でもUターンできるのはなぜ?

足を抱えてお昼寝をするルルちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
A. 背骨と胸腔の構造上、犬は体を左右に曲げやすいから

犬の背骨は上下には曲げにくいのですが、左右には意外と曲がります。また犬の胸は、人のそれに比べて上下方向に長く、左右には短い形なので、胸を簡単に左右に折り曲げることが可能。そのため、狭い場所で体を曲げてUターンしたり、体を丸めて寝たりできるのですね。

Q. 仮病を使って抗議するのはなぜ?

遊んでもらいたいうるくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
A. 経験上、仮病を使えば相手にしてもらえると知っているから

治ったはずの足を引きずったり、痛くないのに鳴き叫んだり……ときどき犬は、このような仮病を使うことがあります。これは犬が非常に賢い動物で、「こう行動すれば飼い主さんがかまってくれる」と知っているからこその行動。仮病を使うのは、人とサルと犬くらいです。

Q. 投げたおやつを空中でキャッチできるのはなぜ?

ジャンピングキャッチするラガーちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
A. 野生時代の名残で、動体視力がすぐれているから

諸説ありますが、犬の視力は人にたとえると0.2程度といわれており、あまりよくありません。一方で、野生時代に動く獲物を追う生活をしていたため、動体視力には長けています。そのため飛んでくるおやつを目でとらえ、空中で食べることが可能。おやつが床に落ちると見失ってしまうのは、動体視力を発揮できないからです。
人ができないことも簡単にやってのける犬は、なんだかカッコいいですね!改めて愛犬の様子をじっくり観察してみると、新たな発見があるかもしれませんよ。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳類学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「いぬのきもち」2021年2月号『動物学者のあの今泉先生がぜひみんなに知ってもらいたい! ざんねんじゃない犬のスゴイ!!生態』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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