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ブラッシングで気づいた犬の病気! 見つけるためのコツも

犬の毛をかき分けながら行うブラッシングは、皮膚や毛の状態を見るチャンスでもあり、病気の早期発見にも役立ちます。今回はブラッシング中に愛犬の病気に気づいた飼い主さんの体験談と、ブラッシングのコツなどを獣医師の石田陽子先生が解説します。

病気を見つけるためのブラッシングのコツ

コーギーの子犬
GlobalP/gettyimages
ブラッシングには、地肌までしっかりかき分けられるコームやピンブラシがおすすめです。
たまにスリッカーを使う方がいますが、地肌に直接当てて使うと皮膚を傷つけてしまうことも。スリッカーは仕上げで毛を立たせるときなどに使いましょう。
また、毛が長い犬種や大型犬の場合、ブラシでかき分けながらチェックするのは大変なため、愛犬がドライヤーを好きなら併用してもOK。ドライヤーの冷風を当てながらとかすと、皮膚のムレも解消でき、地肌までしっかり見られます。

体験談1.マダニ

座っている犬
Ryan McVay/gettyimages
「山に出かけた翌日にブラッシングをしていたら、後ろ足のつけ根に直径4mmほどの血豆のようなものを発見。原因がわからないまま受診すると、マダニだと言われて驚きました。動物病院できれいに取ってもらいました」(新潟県 M・Nさん)

飼い主さんが無理に取ろうとすると、マダニのあごが皮膚に残って化膿することもあるので、動物病院へ行くのがベスト。寄生されないよう、予防薬を使うことも大切です。

体験談2.さいヘルニア

寝そべっているパグ
Max Bailen/gettyimages
「ブラッシング中、へそに直径1cmほどのやわらかい出来物を見つけ、すぐに動物病院へ。へその緒がうまく閉じず皮下脂肪が飛び出す、さいヘルニアと判明しました。今のところ悪化していないので、様子を見ています」(福岡県 H・Kさん)

へその緒の穴が収縮せず、穴に組織がはさまる状態をさいヘルニアといいます。穴が大きいと、内臓の一部がはさまり壊死してしまうことも。見つけたら手術が必要かどうか、早めに獣医師に相談してください。

体験談3.ストレス性の皮膚炎

なでられる犬
Chalabala/gettyimages
「ブラッシングの最中、背中にゴルフボール大ほどの脱毛を見つけました。いっしょに住む母が旅行で不在だったことが愛犬のストレスになり、背中付近をなめてしまい、炎症を起こしていたようです」(福井県 E・Oさん)

ストレスによる脱毛は、犬ではよく見られます。脱毛のほかに、毛を食いちぎることでパサパサした状態になる、なめ続けて皮膚になめこわしが見られるといったケースも。
ふだん見えない部位にも、病気のサインは隠れているもの。毎日お手入れしている飼い主さんだからこそ、愛犬のささいな変化にも気がつくことができます。愛犬の健康を守るためにも、ぜひお手入れ中のチェックを習慣づけてくださいね。
お話を伺った先生/石田陽子先生(「石田ようこ犬と猫の歯科クリニック」院長 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2020年10月号『飼い主さんの実体験から学ぶ! 私たち“お手入れ”でこんな病気に気づけました!』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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