普通のくしゃみとは違う!?　犬の「逆くしゃみ」の特徴的な症状を獣医師が解説　

犬の「逆くしゃみ」という言葉を聞いたことがありますか？　普通のくしゃみとは違い、特徴的な症状が見られるのだそうです。

犬の逆くしゃみとは具体的にどのようなものなのか、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬の「逆くしゃみ」とは？

犬の逆くしゃみとは、おもに鼻咽頭部が刺激されたときに生理的に起こる反応のことをいいます。たとえば、興奮時や水を飲んだ際、食事の際に起こりやすいです。生理的な要因以外では、炎症やポリープが原因で起こる場合も。

逆くしゃみは普通のくしゃみとは違って、吸うときに音が鳴り、口を閉じていることが多いです。体を大きく揺らしながら、「ズーズー」「フガーフガー」と音を鳴らして呼吸する様子が見られることが特徴です。

逆くしゃみはすべての犬で起こりますが、特に短頭種、小型犬に多く見られる傾向があります。

犬が逆くしゃみをしているときの対処法は？

逆くしゃみは、生理的な場合には数秒から長くて1、2分でおさまることが多いです。

犬が逆くしゃみをしている最中は、基本的に見守っていただいて大丈夫かと思います。喉元を優しくなでてあげたり、愛犬の好きなものの匂いをかがせるとおさまりやすい場合もあります。

ただし、逆くしゃみの頻度が増えていたり、なかなかおさまらない場合は病的な可能性がありますので、動物病院の受診をお勧めいたします。