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獣医師さんが証言! お留守番中に起こった愛犬の「思わぬ事故」が怖い…

愛犬を家に残して、お留守番させておくことってありますよね。でも、お留守番中には、愛犬が思わぬ事故に巻き込まれる可能性があるって……知っていましたか!?
大切な愛犬を守るためにも、お留守番中には愛犬にどんな危険があるのか飼い主さんは知っておきたいですよね。
今回は、獣医師さんが目撃した「お留守番中に起こった犬の思わぬ事故エピソードと対策法」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
留守番中に起こるかもしれない事故って!?

まずは、犬のお留守番中に起こってしまった事故の例を、大きく3つのタイプに分けて見ていきます。
①誤飲・誤食をしてしまう
留守番中に起こる事故としては、誤飲・誤食や盗み食いがとても多いと考えられます。
おもちゃを飲み込んでしまったり、ドッグフードを隠れてたくさん食べて知らん顔していたり……といった感じです。
以前、お留守番中に隠れて台所にあった生ゴミを大量に食べてしまい、お腹がパンパンになって来院した犬を見たことがあります。
誤飲・誤食は「腸閉塞」の可能性にもつながりますので、注意が必要です。
また、お留守番中に部屋の中でいたずらしていることも。たとえば、ペットシーツをバリバリに破いていたりとか、家具や観葉植物をかじっていたり……ということも多いですね。
②熱中症になってしまう

とくに夏の暑い時期には、お留守番中に愛犬が熱中症になってしまっていたということもあります。
飼い主さんが帰って来たら、蒸し風呂のような暑い部屋でぐったりしていた……といったようなケースも。
③火災事故が起こる可能性も
独立行政法人製品評価技術基盤機構では、ペットによる思わぬ事故が発生することを注意喚起しています。それによると、下記のような火災事故が報告されています。
□ 犬がガスコンロのスイッチを押す
□ 家電にオシッコをかけてショートさせる
□ コードをかじったり爪でひっかいてショートさせる
□ 電気ストーブを倒す
もしこれらが留守中に起こったとしたら、取り返しのつかないことになってしまいます。
愛犬が安全にお留守番できるようにするためには?

愛犬が安心して安全にお留守番できるように、気をつけたいポイントをまとめてみました。
①誤飲・誤食
□ 誤飲・誤食しそうな物は犬の届かないところに置く
□ おもちゃの大きさを工夫する(小さすぎるものはやめる)
□ ゴミ箱には蓋をつける
□ 開けられては困る物には鍵をかける
□ ペットシーツ対策にはシーツ破り防止のカバーをつけておく
②熱中症対策
□部屋の温度管理に注意を払う
③火災事故対策
□ ガスの元栓を閉める
□ 電源コードにカバーをかける
□ トイレの近くに電化製品や電気コードを置かない
□ 電化製品にはチャイルドロックをかけておく
思わぬ事故を防ぐために、お留守番させるときは愛犬をケージに入れておくのもいいでしょう。愛犬の留守中の様子を知りたいならば、見守りカメラを設置するという方法もあります。

愛犬が安心して安全にお留守番できるように、飼い主さんはしっかりお留守番の環境を整えてあげましょう。
事故が起きやすい危ない環境になっていないか、ぜひ見直してみてください!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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