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【獣医師監修】フード(餌)に問題が?愛犬がご飯を食べない理由や対処法を解説

愛犬がご飯を食べない!これって単なるわがままなの?主な原因や病気の可能性は?など、飼い主さんが抱える愛犬の食欲不振問題にクローズアップします。体調不良や犬のわがままが原因の食欲不振の見分け方や、フードの移行の方法まで解説いたします。

愛犬がご飯を食べなくなった!

ケージの中で餌を待つ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬の健康を保つ上で最も大事な『食事』に関して、トラブルを抱えている飼い主さんが増えている様子。特に「愛犬がご飯を食べなくて困っている」と悩んでいる飼い主さんが多いようです。親心としては「何か病気のサインなのかな」と心配になったり、「もしかしたら本当においしくないだけなのかもしれない」とあれこれ考えてしまいますよね。

そうしてとにかく愛犬が食べられるご飯を探しては購入し、愛犬が食べなければまた探すといった、いわゆる『ドッグフードジプシー』になってしまっている飼い主さんも少なくありません。

ご飯を食べない原因として考えられることは?

餌待ちの柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
大事な食事だからこそ、自らご飯をあまり食べてくれない子を目の前にすると悩んでしまいますよね。犬がご飯を食べない理由はさまざまですが、主に考えられる原因は下記の通りです。

体調が悪い

元気がなく病気や体調が悪い場合は、犬はお腹が空いてもご飯を食べません。息が荒く、嘔吐しているなど、目につく症状があっていつもと様子がおかしい場合は、獣医師に相談してください。

なんらかの理由で今までのフードが食べづらくなった

実は犬も食の好みが存在し、苦手な匂いや食感などもありますが、それを飼い主さんが「飽きた」と勘違いしてしまうケースも多いようです。

それまできちんと食べていたフードを食べなくなる原因として、体調や年齢の変化で食欲が落ちたこと、口の中が痛い、のどや舌の動きが悪くなるなどでそのフードが食べにくくなることで、食べなくなることがあります。

飼い主さんに甘えている

ご飯を飼い主さんの手からもらいたくて、ねだってる可能性もあります。もしくは、ご飯を食べなければもっとおいしいおやつやフードが出てくると期待するなど、わがままになっているのかもしれません。

ストレス

生活環境の変化によるストレスが原因により、一時的に食べなくなる場合もあります。引越しや模様替え、または居住者が変わったなどの影響が挙げられます。

全く食べない場合のチェックポイントは?

柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

おやつを食べない、食べても嘔吐してしまう

犬は体調が悪いと食欲がなくなってしまいます。愛犬の食欲不振が体調不良が原因かどうか見分けるためには、好物のおやつなどをあげてみて反応を見るとよいでしょう。稀に体調が悪くても好物なら必死に食べる子もいますが、それでも完食しなかったり後に吐いたりするようなら、体調不良が原因だと疑ってください。体調面が原因の食欲不振は、何かの病気のサインである場合もあるため注意が必要です。

特定のフードだけ食べない

特定のフードを食べたときにお腹を下す、具合が悪くなるといった経験をした場合でも、そのトラウマから食べなくなることもあります。また夏にかけての暑い時期には、熱中症が原因で食欲が落ちる事もよくあります。「何が原因か」を注意して見分けることで、適切なタイミングで獣医さんに診てもらうことができるでしょう。

飼い主さんへの甘えから食べない場合の対処法

ミニチュア・ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
体調不良以外で厄介な理由が、「飼い主さんへの甘え」から食べようとしないケースです。食事のときに愛犬がなかなか食べないときは、手で口元にご飯を持っていくこともあると思います。愛犬の食べが悪いときは、飼い主さんの手から餌を食べさせることも有用です。

また、犬用ふりかけや大好きなお菓子をトッピングするなどして試行錯誤する飼い主さんもいるでしょう。しかしその行動は「食べないことでおいしいものやお菓子がもらえる」と、犬が誤って捉えてしまう危険性もあるのです。そのフードが嫌いでない限り、お腹が空けば食べるので様子を見ましょう。

もしフードを出しても食べないわがままなそぶりを見せたら、すぐにご飯を下げてみてください。「わがままになるとご飯がもらえないんだ」と思うことで、徐々に次から食べるようになるでしょう。何もかけていないフードを繰り返し食べ始めたタイミングで、ご褒美としてトッピングしてあげる、フードを食べ終わってからごはんをあげる、なら良いかもしれませんね。

フードを切り替えるときにベストな方法と注意点

ミニチュア・ダックスフンド1才バースデー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
今まで食べていたフードを替えるときは、少し注意が必要です。ずっと食べていたものから、いきなり違うフードに変わってしまうと、犬の身体も対応しきれない場合があります。そのためフードを変更する場合は、以前のフードに新しいフードを2割ほど入れることからスタートし、ゆっくり1週間程度かけて全ての量に切り替えるなど工夫しましょう。

最初は慣れていないため、便が柔らかくなる場合がありますが、フードの量を少なめにして3日間くらい様子を見てください。その後、普通の便になるか、または合わなくて下痢をするかなどを見極める必要があります。症状が続く場合は、アレルギーを持っている可能性もありますので、中止して病院を受診してください。

アレルギー症状を起こした場合は、食後に激しいかゆみや下痢・血便などの症状が出ることも。アレルギーの対象となる食べ物は、人と同じで個体差があり、たとえば多頭飼いの他の犬は大丈夫でも、特定の犬だけアレルギーを持っている場合があります。

フードの原材料はさまざまなので、多頭飼いの場合は他の犬のフードを食べてもアレルギーを起こさないように、同居犬全ての子にアレルギーの出ないものを選んでおくと良いでしょう。

ご飯を食べない原因を探ることが大切

飼い主を悩ます「愛犬のご飯食べない問題」。食べないと本当に心配ですし、手を替え品を替え、苦労なさってる飼い主さんは多いと思います。食べないのはわがままからなのか、体調不良からなのか、原因をしっかりと見分けながら対処していきたいですね。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『制御不能のワガママ犬に育つかも!飼い主がやめるべき「ダメ習慣」のシーン別対策法』
   いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師相談室】愛犬がごはんを食べない!飼い主はどうしたらいい?』
   いぬのきもちWEB MAGAZINE『【犬の年代別に解説】愛犬がご飯を食べない原因と対処法とは?』
   いぬのきもちWEB MAGAZINE『獣医師が答えるQ&A』
監修/石田陽子先生(石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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