犬と暮らす
UP DATE
【専門家が解説】飼い主さんが亡くなったら、犬も「飼い主ロス」になるのか?
いままでそばにいた愛する存在が、急にいなくなってしまう……なかなか受けれ入れられるものではありません。
では、もし飼い主さんのほうが先に亡くなってしまった場合、犬はどんな心境になるのでしょうか?
残された愛犬が心配でならない飼い主さんも、きっと多いはず。
犬も「飼い主ロス」になるのか?
「犬には、『死』という概念がありません。なので、飼い主さんが亡くなってしまって、『もう二度と会えない』というところまでは、なかなか理解は難しいと思います。
亡くなった飼い主さんが、毎日の生活の中で依存度の高い人であれば、『その場にいない』と理解することはできるので、おそらく寂しい気持ちは抱くでしょう」
「もしかしたら例外はあるのかもしれませんが、その飼い主さんの姿がしばらく見えないから、また周囲の雰囲気が悲しみにあふれているから、『死んでしまった』とまでは、実際は理解できないのではと考えます」
残された愛犬のために、飼い主さんができること
「飼い主さん自身が亡くなった後のことを考える場合、経済的なことも含めて、犬の面倒を誰がみるのかを決めておいたほうがよいでしょう。
ご家族など後のことを頼める人に今後の世話をお願いする、里親探し・譲渡などを行ってくれる人に頼んでおく、誰もいない場合は犬専用の施設などを考えてもよいかもしれません。
ほかにも方法として、ペット信託や負担付贈与、飼い主さんが亡くなった後のペットの生活をケアする保険もあるようです」
愛犬を看取ることができればいいのですが、飼い主さんのほうが先に亡くなってしまった場合、愛犬のお世話は誰がするのか、誰が一緒に暮らしてあげるのか。
愛犬の将来のことを決められるのは、飼い主さんだけです。家族や身近な人と話し合い、さまざまな選択肢を考えておいてあげたいですね。
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凜香
UP DATE