犬がストレスを感じる要因は、さまざまなところに潜んでいます。今回は、成犬期(ここでは、目安として2~6才)に感じやすい3つのストレスと対処法についてご紹介。犬がストレスを感じた時に出すサインについてもあわせてお届けします。
成犬期のストレス①経験不足
成犬期の犬は、車に乗ることや花火の音などの、今まで経験したことのないものに対して、恐怖心をいだくようになります。このような恐怖心は犬にとってストレスになるので、注意が必要です。
この場合のストレス解消法
成犬期の犬にはさまざまな経験をさせ、経験値をあげさせましょう。車に乗ったり、動物病院へ行ったりするだけでなく、ドッグランやドッグカフェ、旅行などのおでかけを積極的にすることが大切。このようにして経験値を上げて社会化トレーニングすることで、犬はストレスを感じにくくなると言われています。
成犬期のストレス②運動不足
エネルギッシュで活発な成犬期の犬は、お散歩の量が少ないなど運動不足になると、ストレスがたまります。このようにストレスがたまるとイライラして食べ過ぎてしまい、肥満になることこともあるようです。
この場合のストレス解消法
運動量は犬種によって異なりますが、朝晩30分ずつ小分けにしてお散歩に行ったり、たまには、思い切り遊ばせてパワーを発散させたりすることがおすすめ。平日は1回しかお散歩にいけないという場合は、休日にドッグランへ連れて行ってあげるなど、工夫して運動量を増やしてあげましょう。
成犬期のストレス③習慣化のしすぎ
ご飯の時間や散歩の時間など、きっちりと決めてしまっていませんか?あまりにもきっちりしていると、かえってそれが気になり催促することも。このように習慣化がされすぎると、犬はストレスを感じてしまうことがあります。
この場合のストレス解消法
日によってご飯の時間をずらしたり、お散歩の時間を変えたりするなど、あえてランダムにしてみることで習慣化を防ぎましょう。
ストレスを感じるとどんなしぐさをするの?
成犬期の主なストレスの原因がわかりました。それでは、犬はストレスがたまるとどのようなしぐさをするのでしょうか。ストレスのレベル別に見ていきましょう。
軽度
・食後や水を飲んだ後ではないのに、鼻を舐める
・目をそらす
・体をかいて気持ちを落ち着かせようとしている
・歩いているときに、前足をあげて静止する
中度
・うなる
・黙っていられないほど警戒心が高まり吠える
・自己防衛のために突然噛む
・ストレスにたえられず、その場から逃げる
重度
・脱毛する
・体を舐めすぎて、ただれたり皮がむけたりする
・血尿がでる
・しっぽを噛むなど、自分の体を傷つける
当てはまるものはありましたか?愛犬がストレスをためずに、いつまでも健康でいられるように、些細なストレスサインも見逃さないようにしましょう。
今回は成犬期のストレスについてご紹介しました。成犬期に感じるストレスの主な原因は、どれも飼い主さんの接し方次第で解消できるものばかりです。ぜひ、ストレス解消法を実践して愛犬のストレスフリーな生活づくりを心がけてくださいね!
参考/「いぬのきもち」『愛犬のストレス事典』(監修:日英家庭犬トレーナー協会認定トレーナーナカムラドッグスクール主催 中村太先生、若山動物病院 獣医師 若山正之先生)
文/ishikawa_ A
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。