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愛犬へのごほうびのおやつ、ほとんどの飼い主さんはあげすぎていた!

ごほうびのおやつの量、多すぎてない?

オスワリやフセなどのしつけの練習や、イイコでいられたときなどに、ごほうびのおやつをあげることがあるでしょう。
そのごほうびの量、気にしたことがありますか?
しつけインストラクターの戸田美由紀先生によると、ほとんどの飼い主さんが「多すぎ!」なのだそう。
太らせないよう少量にしている場合でさえ、プロから見ると多いのだとか。
一体、どのくらいの量が適切なのでしょうか?

1回のごほうびは、なんと小指の爪の先くらいの量で充分だった!

戸田先生によると、ほめるのは「タイミング」がとても重要だそう。
今できたことを「即座に」ほめることで、犬は「何に対してほめられたのか」を理解し、次からもその行動をとるようになります(ちなみに、時間が経ってからほめても、何に対してほめられたのか結びつかなくなってしまいます)。
このようなことから、しつけのごほうびは1回につき、「ペロッゴクッ」とひと口で食べられる、人の小指の爪の先程度の量で充分とか(大型犬はもう少し大きくても)。

「たったこれだけ!?」と思うかもしれませんが、犬は「何か食べ物がもらえた!」「味がしたなぁ~」と思えば、それは「イイコトがあった=ほめられた」と理解します。

量を少なくしたほうがいいのは、
 ① 太らせないようにするため
 ② 量が多いと犬が味わいすぎて、何についてほめられたのかがわからなくなってしまう恐れがある
 ③ 次の練習や動作に進めなくなるのを防ぐ
などが理由です。

愛犬をたくさんほめて、何度もごほうびをあげたいからこそ、1回のごほうびの量を極力少なくする必要があるというわけです。

ちょっとの量で充分だから、ドライフードもごほうびに使える!

粒が小さいドライフードも“ごほうび”に最適!
1日分のフードから、ごほうびに使う分を分けておくのがおすすめ。
与えすぎを防ぐことにもつながります。
ちなみに、残ったらフードボウルで与えてしまってOK。
戸田先生によると「とくに、オスワリやフセなどをたくさん練習する子犬の時期などは、フードをすべて練習のごほうびに使ってもいいんですよ!」とのこと。

ジャーキーなどの大きくて長いおやつは、小指の爪の先大に切って与えよう!

ジャーキーを丸ごと1本もらっても、犬はそれで満足するわけではなく、また欲しがります。
それを繰り返していたら、完全にカロリーオーバー!
1回では満足しないなら、1回の量を少なくして何回もあげられるようにして、愛犬の満足度を高めましょう。
1本のジャーキーを細かく切れば、10回分くらいのごほうびに!
クッキーや硬いささ身ジャーキーなど、小さくするのがやや大変なおやつも、できれば小さく切って与えるといいでしょう。
ただし、苦手なお手入れや、愛犬が気づかないうちに出かけて留守番させたいなど、時間かせぎのためにおやつをあげる場合は、大きいままでも構いません。
イイコな行動を即座にほめたいときは少量に、時間稼ぎでおやつをあげる場合は大きいままで、というふうに使い分けるのがポイントです!
ごほうびの量、いつも大盤振る舞いがいいとは限らないということ、初めて知った人も多いのではないでしょうか。
これからは適切な量で、愛犬をたくさんほめてあげてくださいね!


文/犬山ソフトクリーム
参考/「いぬのきもち」2017年6月号『ごほうびの与え方ガイド』(監修:しつけインストラクター 戸田美由紀先生)
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