1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 【獣医師監修】ウンチは何日出ないと異常? 知っておくべき犬の「便秘」の基礎知識

【獣医師監修】ウンチは何日出ないと異常? 知っておくべき犬の「便秘」の基礎知識

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
散歩する犬
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より

犬のウンチトラブルのひとつに便秘がありますが、「人間も便秘をするし、とくに問題ないだろう」と思っていたら……危険かも!

飼い主さんであれば、愛犬のウンチの異常についてきちんと把握しておきたいですよね。今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、犬の便秘について獣医師にくわしく解説してもらいました。

犬が便秘になる原因 ほかの病気が影響のことも!?

見上げるポメラニアン
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より

ーー犬が便秘になる原因には、どんなことが考えられますか?

いぬのきもち獣医師相談室:(以下、獣医師)
「犬の便秘の原因としては、おもに次の6つのことが考えられます。

①まずは便が硬いこと。体の機能は正常だけれども、腸の中の便が硬すぎるために通過できない状態。

②次に排便時の痛みで便が出せないことが原因によるもの。体の機能は正常だけれども、痛みがあるために排便できない状態。

③そして蠕動(ぜんどう)の低下。結腸の自律的な動きである蠕動運動が弱まり、内容物をスムーズに移動できない状態。

④さらに、結腸の閉塞。便を通過させる結腸の中に障壁があり、便通がブロックされた状態。

⑤それから薬剤によるもの。ある種の薬が便秘を誘発した状態で、「医原性便秘」とも呼ばれます。鎮痛剤、硫酸バリウム、スクラルファート、抗コリン剤、抗ヒスタミン剤、制酸剤、利尿剤などが便秘を引き起こすことがありますね。

⑥最後にストレス。なんらかの精神的なストレスが、便秘を招いた状態。

便秘といっても、これだけの原因が可能性としてあるのです」

眠る犬
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より

ーー②〜④では、「ほかの病気によって便秘が引き起こされる」のですね。具体的にどのような病気でしょうか?

獣医師:
「②の排便時の痛みを伴うものとしては、肛門周辺の傷や肛門嚢炎、直腸内の異物、骨盤や後足の骨折、腫瘍、脱肛などが考えられます。

③の蠕動の低下を起こすものでは、老齢による筋力不足、繊維質不足、低カリウム血症、低カルシウム血症、甲状腺機能低下症、馬尾症候群などが可能性としてあります。

④の結腸の閉塞を招くものは、腫瘍、ポリープ、会陰ヘルニア、直腸憩室、前立腺肥大(オスのみ)などです」

ーーいろんな病気の可能性があるのですね。「たかが便秘」と軽く考えるのは、とても怖いことかも……。

排便が2日間ないのは、異常のサイン!

眠るシー・ズー
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より

ーーそもそも、ウンチが何日間出ないと便秘なのでしょうか?

獣医師:
「丸1日排便しないことはあっても、2日間排便しないというのは明らかに異常です。飼い主さんは、日課として愛犬が1日に何回ウンチをしたのかを記録しておくとよいでしょう。

しっかりと排便日誌をつけていれば、こうした便秘の兆候にもすぐに気づくことができるはずです。

そして、予防できそうなものは、飼い主さんの側であらかじめ原因を取り除いておきたいですね」

便秘予防のために、飼い主さんが日頃からできること

散歩するトイ・プードル
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より

ーー愛犬が便秘にならないよう、飼い主さんは具体的にどのような対策ができますか?

「犬の便秘の原因と食事は、密接した関係にあります。ドッグフードだけであまりお水を飲まない犬の場合は、食事の際ドッグフードにお湯を少しかけたりして、可能な限り飼い主さんの手で水分を摂らせるように工夫してあげてください。

また、ドッグフードの相性が悪い場合やドッグフードが粗悪な品の場合も、便秘になりがち。成分としてはカルシウムは摂り過ぎることによって、便秘を引き起こすことがよく知られています」

ーーでは、便秘の予防で与えたほうがいいものはなんでしょうか?

「人間の便秘対策にも有効な食物繊維は、犬の便秘対策にも有効とされています。食物繊維不足が感じられた場合は、数日の間、少しずつ与えて様子を見ましょう。

腸を整えるという意味では、オリゴ糖や乳酸菌・ビフィズス菌が有効です。毎食後に少しのプレーンヨーグルトを与えたり、オリゴ糖を少しかけてあげたり、最近では犬の整腸目的のサプリメントも多く市販されています」

ーー私たちの体にとってよいものと似ているんですね

見つめるパピヨン
まいにちのいぬのきもちアプリ投稿写真より

ウンチが丸2日間出ないのは、異常のサイン。これは飼い主さんはぜひ覚えておいてほしいです!

犬は話せないので、お腹の苦しみを伝えることができません。日頃から愛犬のウンチの回数をチェックして、なにか異変があればいち早く気づいてあげたいですね。

病気が原因のこともあるので、不安な場合は獣医師さんに診断してもらうと安心でしょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凜香

犬と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る