愛犬の健康維持のために欠かせないのが、正しい「食生活」です。年齢や月齢に合った量の食事や栄養素を愛犬に与えることは、飼い主さんの責務のひとつ。今回は、「いぬのきもち」によせられた「犬の食生活」に関する質問と、専門家によるアドバイスをご紹介します。
Q1:ゴハンは1日何回与えればいい?
A:急成長期なら1日4~5回が目安
体が急成長する時期(※)までは、胃が小さいわりにエネルギーを摂取しなければならないので、1日分のゴハンを4~5回に分けて与えるのがおすすめです。この急成長期を過ぎたら1日2~3回を目安に与えましょう。
(※小・中型犬なら5~6カ月くらい/大型犬の場合は10カ月くらい)
Q2:ウェットフードとドライフード、どちらを与えればいい?
A:犬の好みや予算に応じて決めてOK
水分含有量が多いウェットフードは、夏場や病気のときなどに、犬に水分を摂らせることができるというメリットがあります。それ以外の場面では、愛犬の好みや予算、ライフスタイルに合わせて決めれば特に問題はありません。ただし、どちらのタイプ選ぶ場合でも、「総合栄養食」とパッケージに記載されたものを選んでくださいね。
Q3:とても早食いです!ゆっくり食べさせた方がいいですか?
A:大型犬の場合はゆっくり食べさせて
「胃拡張」や「胃捻転」は、ドライフードを早食いした際に、空気を同時に飲み込んでしまうことが原因のひとつといわれています。これらは最悪の場合、死に至る怖い病気。特に大型犬はこの病気になりやすいといわれていているので、注意が必要です。大型犬にはドッグフードをふやかしたり、早食いを防止する食器などを使ったりして、ゆっくり食べさせる工夫をしましょう。
Q4:ドッグフードにトッピングしてもいい?
A:エネルギー要求量の2割以下の範囲ならOK
ドッグフードにトッピングする場合は、おやつを与えるときと同様に、愛犬の1日に必要なエネルギー要求量の2割以下にとどめるようにしましょう。もし、その日におやつも与える場合は、1日分のおやつとトッピングの合計カロリーが、エネルギー要求量の2割以下になるように計算して与えてください。
しっかり食事管理をして愛犬の健康に役立てよう!
今回は、犬の食生活に関するQ&Aを4つご紹介しました。「犬に与えてはいけない食べ物は何ですか?」という質問もよくよせられるので、合わせて簡単にご紹介します。
犬に絶対に与えてはいけない主な食材
ブドウ類(マスカット、巨峰、レーズンなど)/長ねぎ/玉ねぎ/にら/にんにく/アボカド/チョコレート/ココア/キシリトール入りのお菓子/アルコール/コーヒーなど
上記の食材を与えると中毒症状を起こすことがあるため、犬にとっては非常に危険な食材です。また、これら以外にも犬が食べると危険な食材はあるので、ドッグフード以外の食べ物を与える場合は、与えても問題がないか必ず確認しましょう。愛犬の食事管理をしっかりして、健康長寿に役立てくださいね!
参考/「いぬのきもち」特別編集「犬との暮らし大事典」(監修:ヘリックス株式会社代表取締役社長 獣医師 徳本一義先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。