犬と暮らす
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冬に気をつけたい体力のない犬の体調管理 子犬やシニア犬は冬をどう過ごす?
「体力のない犬が冬に気をつけたい体調管理の仕方」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。
冬の寒さが体力のない犬たちに与える影響とは
山口先生:
「まず、冬の寒さによって犬の免疫力が低下します。特に子犬やシニア犬などの体力や免疫力が低下しがちな犬は、健康な成犬に比べて影響を受けやすいといえるでしょう。
また、飲水量が減る、血流が悪くなる、体温が低下するなどの影響により持病が悪化することがあります。
たとえば、心臓疾患、腎臓疾患、関節疾患、泌尿器疾患などが寒さの影響で悪化しやすい病気として挙げられます。」
体力のない犬の冬の健康管理は寒さ対策がポイント
山口先生:
「まずは室内を適温に保つことですね。暖房の温度は26℃前後、湿度は50%程度が理想的です。室内では愛犬が休憩する場所にすき間風が入らないようにしましょう。
ケージなどを廊下や窓際に置いている場合は、段ボールなどで周囲を囲ったり保温性の高いベッドや毛布などを入れてあげるとよいですね。
床から冷え込む場合は断熱材などを敷いてあげることもよいでしょう。特に、夜間の冷え込みの影響を受けにくいようにしてあげることを意識してください。
老犬で寝ていることが多いコであれば、ブランケットをかけてあげたり、飼い主さんの温かい手で足先などをマッサージしてあげると心地よいかもしれませんね。愛犬の寝床や休憩場所ではペットヒーターを活用することもよいでしょう。」
愛犬の体調変化に気がつくためにも日々の観察は欠かせない
山口先生:
「愛犬の食欲や元気があるか、活動性が落ちていないか、尿や便の様子などが観察ポイントとして挙げられます。そのほかでは、鼻が湿っているか、足先が温かいか、表情がしっかりしているかなども気にしてあげるとよいです。
これらのポイントを毎日観察してあげることで愛犬の些細な変化にも気がつきやすくなるので、冬季に限らず習慣にしてあげるとよいですね。」
愛犬の様子を観察する習慣はとっても大切なこと。寒さ対策や健康管理の参考にしてくださいね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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