今回は、トイ・プードルの赤ちゃんの育て方について解説します。迎えた初日や、先住犬・子供がいる場合の注意点、トイレのしつけや食事のお世話はもちろん、トイ・プードルの赤ちゃんの体重推移や可愛い写真を撮るコツについてもご紹介しています。
トイ・プードルの赤ちゃんを迎えた初日の注意点
初めて犬を飼う人の場合、初日は戸惑うことも多いでしょう。そこでまずは、トイ・プードルの赤ちゃんを例にして、迎えた初日に注意することをご紹介します。
ストレスに注意!
犬の赤ちゃんは、母犬の元を離れ環境が変わると、ストレスによって食欲をなくしたり、嘔吐や下痢をしたりするなど体調を崩すことがあります。そのため、犬を迎えた日から約1週間は、遊ぶときや食事の時間以外はハウスに入れ、充分な休みを与えましょう。
また、体調不良の症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診することが大切です。
夜鳴きの対応に注意!
犬の赤ちゃんは、夜鳴きをすることもあります。もしも夜鳴きをした場合は、ハウスごと飼い主さんの寝室に置くなど、犬が寂しくならないような工夫をしてみましょう。このとき、「かわいそう」とハウスから出してしまうと、「鳴いたらかまってくれる」と覚えてしまうので注意してください。
先住犬や子供がいる場合の注意点
トイ・プードルの赤ちゃんを迎え入れる家庭に、先住犬や子供がいる場合も少なくありません。ここでは、この場合の注意点をご紹介します。
先住犬がいる場合
最初は、犬たちのお世話を別々にするのがポイントです。ハウスはもちろん、食事も別々に与えましょう。犬同士のふれあいの時間は、徐々に増やすようにするのが多頭飼い成功の秘訣です。また、初日に新しく来た犬にばかり気を取られていると、先住犬はそれを察知します。赤ちゃんだからとチヤホヤせず、先住犬にはいつも通り接し、「飼い主さんとの時間を奪われた」と思わせないようにしましょう。
子供がいる場合
子供と犬を1対1にさせないことが重要です。また、子供は犬をおもちゃのように扱ってしまうこともあるので注意しましょう。子供に犬を触らせるときは大人が抱っこした状態で触らせ、ストレスを与えないためにも犬をいじくりまわしたり、構いすぎたりしないように、しっかりと注意してください。
トイ・プードルの赤ちゃんのしつけはいつから?
トイ・プードルの赤ちゃんに限らず、犬のしつけは、生後4ヵ月ごろまでの社会化期がよいとされているので、様子を見ながら徐々に始めるようにしましょう。ただし、「トイレ」のしつけは、初日から行うのがベストです。まずはトイレのしつけのコツをご紹介します。
トイレサークルを用意してハウスの隣へ
最初のころは、ハウスで過ごすことがほとんどですが、排泄しそうなそぶりを見せたら、すぐにトイレのある場所に連れて行きましょう。この際、ハウスとトイレの場所が近いと失敗しにくいので、トイレはサークルで囲んで、その隣にハウスを置くのがおすすめです。
排泄のタイミングをつかむ
個体差はありますが、犬の赤ちゃんは、月齢+1時間の間隔でトイレをするとされています。そのため生後3ヵ月なら、4時間おきに排泄させるようにしましょう。次の排泄時間をつかむために、最後に何時ごろ排泄したかメモをしておくと役立ちますよ。
成功回数を増やしてトイレを覚えさせる
トイレに成功してほめることを何回も繰り返すと、犬は排泄する行為とその場所を関連づけるようになります。最終的には尿意や便意を感じると自らトイレサークルに行くようになり、トイレのしつけが完了します。
トイ・プードルの赤ちゃんの初日から始めるお世話
トイ・プードルの赤ちゃんが来たその日から始めるお世話といえば「食事」です。赤ちゃんの頃は、栄養価の高い「子犬用」の総合栄養食のドッグフードを与え、成長に合わせて「成犬用」に切り替えていくのが基本です。
食事量を確認するときはウンチも役立つ
量や回数は、パッケージに記載されている通りに与えましょう。食事量が合っているか確認するにはウンチが役立ちます。ティッシュで簡単につまめる程度のかたさであれば適量の証拠です。一方、つまむとやわらかい、みるからに下痢のときは食事の量が多い時もありますが、寄生虫が腸にいる場合などもありますので、獣医師に相談しましょう。コロコロした硬いウンチの場合は、足りていない可能性も。食欲がないときも獣医師に相談しましょう。
食事を通して犬は飼い主さんに信頼をよせるようになります。初日からしっかりと食事を与え、落ち着いた時期を見計らってスキンシップの練習も取り入れましょう!
トイ・プードルの赤ちゃんの体重推移
トイ・プードルの赤ちゃんを健康に育てるためにも、理想の体重や体重推移について知ることはとても大切です。もちろん、体格や筋肉のつき方によって個体差はあるので、あまり気にしすぎる必要はありませんが、「目安」として頭に入れておきましょう。
体重の増え方や理想の体重とは
トイ・プードルの赤ちゃんの体重は、生後6ヵ月くらいまで急激に増加する傾向があります。また、小型犬は、生後2ヵ月のときの体重の3倍、もしくは、生後3ヵ月のときの体重の2倍が、成犬時の体重の目安になるといわれているので参考にするとよいでしょう。
以下のような体重推移が目安となります。
体重推移の目安【成犬時の体重が3.0キロ想定の犬の場合】
・生後2ヵ月…1キロ前後
・生後3ヵ月…1.5キロ前後
・生後4ヵ月…2.0キロ前後
・生後5ヵ月…2.6キロ前後
・生後6ヵ月…2.8キロ前後
・生後7ヵ月…2.9キロ前後
・生後8ヵ月…3.0キロ前後
※個体差があります。
可愛いすぎるトイ・プードルの赤ちゃんを写真にとるコツ
トイ・プードルの赤ちゃんを迎え入れたら、その可愛さのあまり、写真をたくさん撮るようになるでしょう。そこで、トイプードルの赤ちゃんを可愛く写真に撮るコツや、おすすめショットをご紹介します。
小道具を使って「インスタ映え」を狙う!
おもちゃやぬいぐるみ、コスチュームを使うと一気に可愛さが増してインスタ映えも◎赤ちゃんならではの小ささを際立たせるアイテムを取り入れてみるのもおすすめです。
一瞬しかない赤ちゃん時代の「寝顔」はマストショット!
いくつになっても愛犬の寝顔は天使。しかし、赤ちゃん時代の寝顔は一瞬しか見られない貴重な一瞬なのです!
赤ちゃんのときにしか見られない「あどけなさ」も必須
赤ちゃん特有のあどけない表情もマスト!たくさん写真に残しておきましょう。
今回は、トイ・プードルの赤ちゃんの育て方を中心にご紹介しました。一見、可憐でおとなしそうに見えるトイ・プードルですが、かつては鳥猟犬として活躍していただけあり、実は非常にパワフルな犬種です。ほかの犬に対してフレンドリーな性格の犬が多いので、ある程度しつけが完了したら、思いっきり走り回れるドッグランなどに連れて行ってあげてもよいでしょう!
きっと楽しい時間が過ごせますよ♪
参考/「いぬのきもち」特別編集『80万人の飼い主さんの体験から作った!子いぬと仲良くなる育て方 しつけ編』(監修:日本動物病院福祉協会認定家庭犬しつけインストラクター 専門学校ちば愛犬動物学園講師 しつけスクール Can!Do!代表 西川文二先生)
「いぬのきもち」特別編集『プードルの飼い主さん8万人の体験から作った!プードルとの暮らしがもっと楽しくなる本』(監修:しつけスクール Can!Do!代表 日本動物病院福祉協会認定家庭犬しつけインストラクター 西川文二先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。