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「怒りっぽい犬」になってしまう育て方 4つのポイントに該当したら注意!

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愛犬が吠えたり、噛みついてきたり……。そんな愛犬の行動に困っている飼い主さんはいませんか?

いぬのきもち獣医師相談室の先生によると、愛犬の攻撃的な行動は、飼い主さんの育て方が関係している可能性があるのだとか!

そんな「怒りっぽい犬」にしてしまう育て方について、いぬのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。

なぜ怒りっぽくなるの?

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ここでの「怒りっぽい犬」とは、飼い主さんが「些細なこと」と感じる場面でも、威嚇や吠え、噛むといった攻撃的な行動をする犬のこと。

犬の怒りっぽい性格は遺伝が関わっているという報告もされていますが、どのような犬であっても、怒りっぽくなる可能性があると言えるでしょう。

それは、犬が怒りっぽくなる理由のひとつに、飼い主さんの育て方が関係していると考えられているからです。

「怒りっぽい犬」になってしまう飼い主さんの育て方は?

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以下の4つに該当する飼い主さんは、いませんか?

①愛犬の「不安」や「恐怖」に気づいてあげない

犬が怖がっていたり不安、不満があるにも関わらず、飼い主さんが犬の気持ちに気づかないと怒りっぽくさせてしまうことがあります。

犬は、不安や恐怖を感じると……

□体を震わせる

□頭を低くする

□尾を巻き込む

□目を反らす

□舌をペロペロと出す


上記のような表情や行動をすることがあります。

この犬のサインに飼い主さんが気づかず助けてあげないと、犬は不安や恐怖から逃げられないと感じます。

散歩中などに苦手な犬や人、車に対して唸ったり吠える犬は、飼い主さんが気づかないうちに、不安や恐怖を感じているのかもしれません。

②「うるさい!」などと大きな声で注意する

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犬が自分の縄張りと認識していたり、お気に入りの場所を守るために吠えることがあります。

たとえば、宅配業者さんが玄関まで来ると、追い払おうとして攻撃的に吠え続けるコがいます。そこで飼い主さんが慌てて「やめなさい!」とか「うるさい!」などと大きな声で注意すると、犬の不安を大きくして、吠えを激しくさせてしまうことが。

また、犬によっては飼い主さんの大きな声を「応援」と勘違いしてしまい、やはり吠えが激しくなってしまうこともあります。

③吠えたり噛みついてきたときに、要求を受け入れてしまう

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犬が自分の意思を通すため、吠えたり噛みついてきたときに、飼い主さんがその「要求」を受け入れると、攻撃が悪化して、怒りっぽい犬になることがあります。

犬は「攻撃すれば嫌なことをされずに済む」と学習して、自分の嫌なことをやめてもらうために、いろいろな場面で吠えたり噛むようになることも。

④愛犬の「体の変化」に気づいてあげない

体の不調や痛みから不安が募り、怒りっぽくなるケースもあります。妊娠や発情時にも怒りっぽくなることが。

また、老化によって耳が聞こえにくくなったり、目が見えにくくなると、いままで受け入れられていたことに不安を感じたり、怖がるようになることも。

飼い主さんがこのような愛犬の「体の変化」に気がつかずに、吠えたり噛んだりする行動を叱ると、どんどん怒りっぽくなってしまう可能性があります。

怒りっぽい犬になると、どんな悪影響が?

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犬が怒りっぽくなり、その攻撃対象が「家族」だと、日常の世話やお手入れができなくなってしまうことがあるでしょう。十分に体を触れない場合は、病気の発見が遅れてしまうこともあります。

危険な物を口にくわえても取り上げることができないと、「中毒」や「誤食」といった事故につながることも考えられます。

急に怒りっぽくなった場合は、体の不調のサインかも…

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急に怒りっぽくなった場合は、体の不調や痛みが原因かもしれません。まずは受診して、原因を取り除いてあげましょう。

また、妊娠や発情、老化などが原因で怒りっぽくなっていると考えれる場合は、不安に感じていることや怖がっている物事を遠ざけて、見守ってあげることも必要です。

不安が原因で怒りっぽいなら、しつけの基本を確認してみて!

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不安や恐怖が原因で怒りっぽくなっていると考えられる場合は、しつけの基本であるアイコンタクトやマテなどの指示に、愛犬が確実に従えるかどうかを確認してみましょう。

怒りっぽい犬は、飼い主さんとの信頼関係が上手に築けていない場合が多いからです。

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「怒りっぽい犬」になってしまうのは、飼い主さんに原因があることもあるようです。先生の解説を参考に、気になる方はいま一度、愛犬との関わり方を見直してみてはいかがでしょうか。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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