犬が体をカキカキしたり、スリスしたりするのには、意外な理由があるのをご存知でしょうか。そこで今回は、この2つの行動の“よくある理由”と“意外な理由”についてご紹介します! 犬の行動の意味を知ることは、愛犬をより理解することにもつながります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
犬が「カキカキ」「スリスリ」する“よくある理由”
犬が体をカキカキするのは、おもに体がかゆいときや、体についた異物を取りたいときなど。一方、食後や寝起きにのびをしながらスリスリするのは、リラックスしたいという気持ちの表れだといいます。同じ姿勢を続けて硬直した筋肉や、ストレスなどからくる緊張をほぐすために体を動かしているのです。
しかし、この2つの行動には、ちょっと意外な理由も……。ではどんな理由があるのか、さっそく見ていきましょう。
「カキカキ」する4つの“意外な理由”
① 落ち着きたい
犬はお手入れなど何か苦手なことに直面すると、「嫌だな~」という気持ちから、体をカキカキして落ち着こうとします。また、犬はストレスなどを感じるとヒスタミンという物質が分泌され、体の一部にかゆみの症状が現れることもあります。
② 退屈だな/飽きたな
誰も相手にしてくれず退屈していたり、トレーニングなどで同じことを何度もさせられたりすると、犬はストレスを感じることがあります。そうしたストレスを自ら回避するために体をカキカキすることも。
③ 注目しないで!
飼い主さん以外の人や、ほかの犬などに会ったときに体をカキカキする場合は、一種のストレス反応かもしれません。体をかくことに集中することで、「攻撃しないからから、こちらに注目しないで!」というサインを送っているのでしょう。
④ かまってほしい
飼い主さんにかまってほしいときに体をカキカキすることもあります。これは、犬が体をかいているときに、「どうしたの?」などと飼い主さんが反応すると、犬は「体をかくことで飼い主さんに、かまってもらえるんだ」と覚えるためです。
「スリスリ」する3つの“意外な理由”
① 遊んで!
飼い主さんにおなかを見せるつもりで、スリスリすることがあります。犬が急所であるおなかを見せるのは、相手に対して戦う意思がないことを示すもの。それに応えて飼い主さんがかまっていると、犬は「おなかを見せると遊んでくれる」と学習し、「おなかをなでて遊んで!」と要求するようになるのです。
② 攻撃しないで!
飼い主さんに叱られたあとなどに、体を床にスリスリしていたら、「相手を落ち着かせたい」という気持ちの表れでしょう。自分の大切なおなかを相手に見せることで、「こちらは攻撃するつもりはありませんので、そちらも攻撃しないで」と訴えているのです。
③ 自分のニオイを隠したい!
散歩中、犬が地面に体をこすりつけているときは、「自分のニオイを隠したい」と感じている場合も。こすりつけた場所をよく確認してみると、ミミズの死骸や腐った魚などがあることがあります。自分のニオイを強いニオイで隠し、狩猟中の獲物に「犬がいる」と気づかれないようにする、本能的な行動といえるでしょう。
このように、カキカキやスリスリなど、犬がよくする行動の意外な理由を知ることで、今まで以上に愛犬の気持ちを理解できるようになるでしょう。愛犬の気持ちを理解してあげることで、さらに絆を深められそうですね!
参考/「いぬのきもち」2018年2月号『しっぽを振るのは“うれしい”ときだけじゃない!?よくある愛犬のしぐさ じつは意外なきもちだった!』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/Richa
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。