正しい方法でブラッシングすることは、愛犬の健康維持につながります。
そこで今回は、正しくブラッシングするために必要なポイントをご紹介します。ブラシの選び方から頻度、コツや注意点について解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ブラッシングの効果とは
ブラッシングで抜け毛や毛玉を取ることにより、皮膚の通気性や被毛の保湿性がアップします。また、マッサージ効果もあり、皮膚の血行が促進されます。ブラッシングをしないでいると、もつれや毛玉ができやすくなり、皮膚が蒸れて皮膚炎を起こすことも。
このようにブラッシングは、見た目の問題だけではなく、皮膚の健康維持などにも役立つため、しっかりと行ってあげるようにしましょう。では、さっそくブラッシングポイントについてご紹介します!
ブラシ選びのポイントとお手入れの頻度
ブラッシングする際は、愛犬に合ったブラシを選ぶことが大切です。
ラバーブラシ
コーム
ピンブラシ
スリッカーブラシ
短毛・長毛・巻き毛と幅広く使えるのはスリッカーブラシです。
お手入れの頻度は?
お手入れの目安は1日に1回、時間があれば2回でもよいでしょう。とくに長毛の犬や活発な犬には念入りにブラッシングをしてあげるのが大切です。
ブラッシングの2つのコツ
① 毛玉をほぐしてからブラシをかける
毛玉を取ろうと力ずくで引っ張ると、皮膚に負担がかかってしまいます。毛のもつれや毛玉を見つけたら、皮膚を引っ張らないように指かブラシで少しずつほぐしていきましょう。
② 毛の根元からしっかりとかす
毛の表面だけブラシをかけてしまいがちですが、毛の中にもつれが残っていると皮膚炎の原因になりかねません。片手で毛をかき分けながら、根元からすくうようにブラシをかけるようにしましょう。
ブラッシングの2つの注意点
① 強い力で引っ張らない
からまった毛をとかそうとつい力が入りがちですが、無理に引っ張ってしまうと部分的に脱毛してしまうことも。あまりにも固くからまって、ブラシでほぐせなくなってしまった毛玉はプロに任せましょう。また、毛のタイプに合わないブラシを使ったり、1日に何度もブラッシングしたりするのもNGです。
② 力を入れてブラシをかけない
毛の根元からブラシをかけるときに、ブラシを当てる力が強すぎると擦過傷(さっかしょう)になることがあります。一度自分の手にブラシを当ててみて、痛くない力加減を確認するようにしましょう。
間違ったお手入れが習慣化してしまうと、かえって愛犬の健康を損なうこともあります。ブラッシングのコツと注意点をしっかり覚えて愛犬の健康維持につなげましょう!
参考/「いぬのきもち」2016年2月号『ポイントをおさえて愛犬の健康維持に役立てよう!病気・ケガから守るお手入れ厳選⑩』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田佳一先生、獣医師 小倉啓介先生、動物美容師 林みゆき先生)
文/Richa