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冬なのに熱中症!? 暖房が原因で起こるわんちゃんの病気・ケガ
「気温が高くなる夏に多い病気」、「蒸し暑い車の中や室内で起きるもの」、「日差しが照りつける時間に散歩をするとダメ」などなど、暖かいシーズンにしか見られない病気だと思っていませんか?
じつは、わんちゃんは冬でも熱中症になることがあるんです。その原因となるのは、皆さんが使っている暖房器具。
今回は、熱中症のほかにも、暖房器具によって起こりやすい病気やケガについて紹介します。
わんちゃんがこたつに入ると熱中症になる⁉
布団で密閉されたこたつの中は高温になりやすいので、わんちゃんが長時間入っていると熱中症になる恐れがあります。さらに、こたつの中で眠ってしまったり、布団をめくれず出られなくなったりすると、最悪の場合、命を落とすことも考えられます。
わんちゃんが熱中症にならないように、こたつの中に長時間入ってしまうのは避けたいところ。なるべく、わんちゃんをこたつの中に入れない、使わないときはこたつのスイッチをオフにするなどして、冬の熱中症を防ぎましょう!
ストーブに近づきすぎてわんちゃんの毛が燃える!?
わんちゃんは、ストーブの前にいることが習慣となってしまうと、熱さへの感覚が鈍ってしまい、だんだんとストーブに近づくようになってしまうことがあります。ストーブに近づきすぎると、必要以上に温度が高くなり、やけどになってしまうことがあります。なかには、毛が燃えたことに気づかないというケースも。
ほかにも、ストーブの上で温めていたやかんをひっくり返してしまい熱湯を浴びてしまう…、という事例もあるので、ストーブの周りではやけどに注意が必要です。
ホットカーペットの使い過ぎで低温やけどに!?
しかし、わんちゃんがホットカーペットに長時間寝ていると、低温やけどになることがあるので注意が必要。低温やけどになっても、症状はすぐに現れず時間をかけて悪化してしまいます。
場合によっては、春になって脱毛や皮膚のただれがみられることも。飼い主さんが長時間目を離す際や、就寝時などには、ホットカーペットの電源を切っておきましょう。
寒がりなわんちゃんの場合、暖房器具に近づきやすくなるので、熱中症やケガを起こす可能性も上がってしまいます。
わんちゃんの健康を守るためにも、暖房器具を正しく使用してくださいね!
参考/「いぬのきもち」2016年12月号『冬の病気・ケガ一覧表』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生、斉藤動物病院院長 齊藤邦史先生)
イラスト/やのひろこ
文/UTAにゃん
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