犬がほかの動物と寄り添う姿を見たことはありませんか? どうしてこんな風に仲良くなれるのかな? と不思議に思うこともあるのではないでしょうか。今回は、犬同士でくっついたり子どもにくっついたりする、いぬのきもちを解説します。
犬がくっつくのはどうして?
一緒に暮らす人や、ほかの動物に犬がくっつくのは、自分以外の生き物のことを仲間だと思ってしまう、「誤解発」という習性のため。
初めは「飼い主さんの大切な存在だから仲良くしよう」という認識だったのが、共に暮らすうちに、相手を「仲間」や「友達」と思って親密にくっつき合うほどの仲になることもあるのです。
親子ではないけれどくっつきます
親子のような体格差のある2頭ですが、生後4ヶ月の子犬が、もぞもぞと大きな犬の首元に入りたがるのだそう。起こしちゃった? と言わんばかりの表情がたまりませんね♡
このように、子犬の頃に親犬のような存在に出会えるのは幸せなことです。犬社会でのルールを教わることができたり、くっつくことで温かさを感じることもできたりして、ほっとするのでしょう。
成犬になってもいっしょのベッドでくつろぎたい♡
犬同士がくっつくのは、相手に対して甘えたり、安心を求めたりする気持ちからくる行動です。成犬になっても甘えん坊な子犬気質が残っていると、大きくなっても仲良くいっしょのベッドに入ってくつろいだり、寄り添って寝たりするのでしょう。
泣いている赤ちゃんに寄り添うことも
歩かない、しゃべらない赤ちゃんは、犬にとっては不思議な存在。そんな泣いている赤ちゃんに寄り添う愛犬の姿を目撃して、「感動しました」という飼い主さんのエピソードも。
一緒に暮らすうちに、飼い主さんが赤ちゃんを大事にしていることを察したのでしょうね。
仲良くしたりケンカしたり(笑)まるで兄妹のよう
5才の男の子に遊びを挑んでは負けて逃げたり、気づけば寄り添っていたりと、まるで本物の兄妹のようなふたり。
犬は飼い主さんのことを親のように慕うといいますが、5才くらいの子どもは遊び相手やライバルといった認識なのでしょう。一緒に成長していく「仲間同士」と思っているのかもしれませんね♪
犬たちは、犬同士はもちろん、赤ちゃんや小さな子どもにも仲間意識をもつことがあるのですね。お互い寄り添いあって、安心したり温まったりしながら、幸せな日々を送れるのは素敵なこと。いつまでもくっつき合って可愛い姿を見せて欲しいものですね♪
ただし、犬にも個性や相性があるため、必ずしもすべて仲良くできるわけではありません。触れ合わせるときは、様子を見ながら慎重におこないましょう。
参考/「いぬのきもち」2019年2月号『猫とインコとハムスターと いつまでも眺めていたい くっついちゃった犬たち』(監修:哺乳類動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/ishikawa_A
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。