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「犬だって友だちが多いほうが幸せ」は本当? つきあいの強要はストレスに!

散歩中ほかの犬とすれ違ったとき、犬同士であいさつをさせる飼い主さんもいるでしょう。もちろん仲良しなら問題ありませんが、初対面の相手の場合は注意が必要です。犬によっては、友達を増やそうとすることがストレスにつながる場合もあるのです。

お友達がたくさん欲しいとは限らない

元気に走るトイ・プードルの虎徹くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は群れで生活する生き物だから、1頭では寂しいのでは?という考えが頭をよぎり、友達やきょうだいを作ってあげようと思う方もいるでしょう。しかし大抵の犬にとって、知らない相手は警戒対象にあたります。散歩中や公園などでほかの飼い主さんと仲良くなったからといって、犬同士まで強制的に仲良くさせることは避けたほうが無難です。

特に飼い主さんが抱っこして、いきなり顔や体をくっつけさせるのはやめましょう。ニオイなど相手の情報を一切知らない状態で接触させられることは、犬にとっては恐怖を感じることもあり、大きなストレスとなります。

友達になるかどうかは、犬同士に任せる

犬は初対面の相手に対して、五感をフルに活用します。ニオイや声などから情報を集め、相手が「敵」でないと判断することが、友達になるためにまず必要になってくるのです。そして、その判断ののちに自分の動向を決めますが、これにはもちろん個体差があります。すぐに仲良くしようとする場合もあれば、数回会ってから、だんだんと仲良くなる場合も。

また、相手との相性もありますので、複数回会えば必ず友達になれるわけではありません。愛犬の様子をしっかりと観察し、交流のタイミングや友達になるかなど、愛犬の判断に任せるようにしましょう。

きょうだい犬がいたほうがいいとは限らない

おもちゃと一緒に寝るふうたくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
きょうだい犬に関しても、友達を作る場合と同じことが言えます。新しい犬を迎えたら、犬のペースに合わせてあげるようにしてください。きょうだいだから、家族だからと一緒にいることを強制せず、お互いのストレスを減らしてあげるようにすることが大切です。

なかなか仲良くならないようなら、ふだん過ごす部屋を分けるなどして、接触を減らしてあげる対策も必要です。

飼い主さんがいれば寂しくない

飼い主さんに甘えるラルフくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
家庭で飼われている犬の多くは、「飼い主さんがいればいい!」と思っています。寂しいのはあくまで飼い主さんの不在や、かまってもらえないことなどに対して。「ひとりだから寂しい」のではありません。

新しい仲間が欲しいとは特に思っておらず、むしろ新参犬が来ることで、飼い主さんを取られてしまうのではないかと不安になることも多いようです。
飼い主さんからすれば、ひとりだと寂しいのでは?と思いがちですが、犬にとってはそうではありません。もちろんフレンドリーな犬も多くいますが、これには個体差がありますし、どんな状況でも同じ反応になるとは限らないでしょう。大切なのは、犬の目線で見ること。愛犬の様子をよく観察して、不安なく過ごせるようにしてあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2015年11月号『その気持ち、しっかり愛犬に届けるために―― あらためて考えてみよう どう違う? 犬の幸せ人の幸せ』(監修:獣医師 ぬのかわ犬猫病院・中田分院副院長 阪井陽子先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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